新型コロナウイルの感染では、はじめは陰性だったのに、のちに陽性というケースが目立つ。福井県衛生環境研究センターによると、感染初期でウイルスが少ないと検査では出ず、その後に増えて陽性ということはあるのだという。

検査も3つの段階があって、(1)感染力をなくす処置(2)不純物を除き遺伝子を取り出す(3)その遺伝子を培養する、――を経て、初めて結果がわかるという。同センターでは、1回に22人分の検査が可能で、結果が出るまでに8時間かかる。1日で最大2回なので、44人が限界だ。

知らぬ間に感染してウイルスまき散らして自然に治っている人々

こうした各地の研究機関を合わせても、現在の検査能力は1日320件、来週までには1000件以上にすると厚生労働省はいっているが、長野保健医療大学の北村義浩氏は「(1000件は)目標値では?」と首をかしげる。急にそこまでの態勢をとることは無理だということだ。その間にも、感染は広がる。

日本感染症学会は「(国内で)散発的な感染が起こってもおかしくない状況にある」と見ている。このウイルスは感染力は強いが、高齢者・既往症のある人以外は症状は軽い。北村氏は「自然に治っている人もいるのではないか」という。