公費不倫疑惑も(左から和泉洋人首相補佐官、大坪寛子大臣官房審議官)/(C)日刊ゲンダイ

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 新型肺炎への場当たり対応で厚労省に批判が集まっているが、担当者としてたびたび公の場に登場するのが大坪寛子大臣官房審議官では、話にならない。

公金不倫疑惑再燃 新型肺炎で会見“美魔女”審議官の鉄面皮

 京大iPS細胞研究所の山中伸弥教授に国費の事業支援終了を突きつけるなど、医療分野の研究予算を削りまくってきた張本人だからだ。山中氏との面談は和泉洋人首相補佐官と出張。午前中に面談を終え、午後には仲良く京都観光を満喫した“公費不倫疑惑”も国会で追及されている。

■日本医療研究開発機構理事長が名指しで批判

 予算を巡って大坪氏が強権を振るったのはiPS細胞研究所だけではない。国立研究開発法人である日本医療研究開発機構(AMED)の関係者が言う。

「今年1月のAMED審議会で、末松誠理事長が大坪氏を名指しして『昨年7月に大坪氏が次長になって以降、我々のオートノミー(自立性)は完全に消失した』と批判する一幕があった。和泉補佐官が室長、大坪氏が次長を務める内閣官房健康・医療戦略室のトップダウンで不透明に物事が決められ、医療研究が適切に行われなくなっていると訴えたのです」

 AMEDは医療分野の研究開発を総合的に推進する司令塔として2015年に設立。感染症のプロジェクトも行っている。総額1200億円程度の予算の中には、使途を決めずに財務省から予算措置される約80億円の「調整費」があり、これまで文科省や総務省などとも相談して運用してきた。その調整費の使途が大坪氏の一存で厚労関連の内容に決められてしまったというのだ。

「大坪氏は『大臣や政治家と勝手にコンタクトを取るな』とか『すべて健康・医療戦略室を通すように』などともAMEDに通告したそうで、さすがに自民党内でも『やり過ぎだ』と問題になった。和泉補佐官と大坪氏、どちらの意向なのかはハッキリしませんが、その独断専行ぶりは、関係者の間で“大坪問題”と呼ばれています」(自民党厚労族議員)

 衆院予算委では、12日も和泉補佐官に大坪氏が同行した18年の4回の海外出張すべてで、隣り合わせたコネクティングルームに宿泊したことが問題視された。研究予算を削りまくる公費不倫疑惑の2人が、海外出張では高級ホテルの「内部でつながる部屋」に宿泊。公私混同としか言いようがない。

 野党は和泉補佐官の国会出席を要求し続けているが、与党は官邸に忖度して却下。これでは国民は到底、納得できない。