この日の演芸コーナーは、「今、最もチケットが取れない」講談師・神田松之丞の「雷電の初土俵」。江戸時代の名力士・雷電為右衛門の話を、コンパクトにまとめ、喋っていたが、その迫力に圧倒された。

以前、「あさイチ」に松之丞が出演した際、ナイツの塙が、彼の弟子時代のエピソードを語るなかで、あまりにもポンコツ過ぎて、師匠のお世話もロクに出来ず、あの子はすぐに辞めるだろうと楽屋内で噂されていたが、初講座の後、楽屋の雰囲気が一変。それまで「松之丞」と呼び捨てだったのが、その瞬間から「松之丞くん」に変わったなどとコメントしていたが、その意味がわかったような気がする。正直いって、そのあとの「大喜利」を割愛しても全部見たかったほど。

2月11日に大名跡・六代目神田伯山を襲名するので、「神田松之丞」としては最後の出演になる。そのタイミングでの「笑点」出演は、ファンにとっても嬉しい限り。有り難い番組となった。

松之丞が出るまでは、神田紅に代表される女性講談師が目立っていたが、松之丞の登場以来、状況は一変。落語と違って衰退の一途をたどっていたイメージの講談が再び脚光を浴びるようになったのだからすごい。松之丞は今、ラジオやテレビでも大活躍。滝沢カレンとの「松之丞カレンの反省だ!」(テレ朝)では、カレンにいいようにやられているが、TBSラジオ「神田松之丞問わず語りの松之丞」は掛け値なしに面白いので必聴! 伯山になっても芸風が変わりませんように。
(放送2020年2月9日5時30分〜)

(白蘭)