ゼロックス杯制覇のイニエスタ、今季に自信「これまでのベストパフォーマンスを見せる」

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 FUJI XEROX SUPER CUP 2020が8日に埼玉スタジアム2002で行われ、Jリーグの2020シーズンが幕を開けた。天皇杯覇者のヴィッセル神戸と2019シーズンJ1リーグ王者の横浜F・マリノスが対決した試合は、同大会史上最多の6ゴール、PK戦でJリーグ史上初の9人連続失敗など波乱の展開を制したヴィッセル神戸が栄冠を手にした。

 いまや神戸の顔となり、この試合でもディフェンスに囲まれながら新加入FWドウグラスのゴールをアシストするスーパーなスルーパスを通して見せたのが元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタだ。同選手は試合後のインタビューで「サッカーファンにとっては面白い試合になっただろうね」と語り、試合を以下のように振り返った。

「僕たちにもマリノスにもたくさんのチャンスがあって、たくさんのゴールが決まった。そして、どちらにも最後まで勝利の可能性が残っていた。サッカーを愛する人たちにとっては最高の試合になったんじゃないかな」

「PK戦は博打みたいなもので、どう転ぶかは誰にもわからない。自分が決めることができてホッとした気持ちで見ていたら、どんどんクレイジーな展開になっていったね。最終的に、僕たちが勝利することができて本当にうれしいよ。それに、試合からPK戦を通じて(飯倉)大樹がすごく素晴らしいプレーをした。彼をたたえたいね」

 さらに、いよいよ本格開幕を迎える今シーズンについて尋ねられたイニエスタは次のようにコメント。2020シーズンにかける強烈な決意をうかがわせた。

「今までやってきた中で最高のプレーを見せたい。今シーズンは最高の年にできると思っているよ。様々な挑戦が待っているはずだけど、目の前にある1試合1試合にしっかりと向かい合って挑戦していきたい。シーズン終了後には、僕たちの力がどれほどのものかを示せるはずさ」

 バルセロナやスペイン代表での栄光の日々を超えるという宣言とも受け取れるコメントを残したイニエスタ。世界的レジェンドは、果たしてJリーグの地でさらなる進化を見せつけるのだろうか。