2ゴールに絡むなど、キャプテンとして攻撃を牽引したイニエスタ。写真:徳原隆元

写真拡大

 2月8日、Jリーグ開幕に先立ち行なわれた、ゼロックス・スーパーカップ、横浜対神戸の一戦が埼玉スタジアム2002で行なわれ、3−3でもつれ込んだPK戦を制した神戸が今季1冠目を手にした。
 
 ともに攻撃的なスタイルを持つ両チームの激突で、打ち合いとなったこの試合で生まれた総得点数は6。しかし、シュート数は横浜が18本なのに比べ、神戸は6本に留まった。横浜に主導権を握られる展開が続いた中で、神戸がPK戦にまで持ち込むことができたのは、決して多くは無かった好機を確実に決め切ったからだった。
 
 元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタも、さすがのクオリティの高さを見せ、チームの3得点のうち2ゴールに関わる活躍を見せた。27分には絶妙なスルーパスでFWドウグラスの先制点をお膳立てし、69分には右サイドからゴール前へ出したグラウンダーのパスが、チームの3点目となる山口のゴールを呼び込んだ。
 
 試合後イニエスタは、初経験となったゼロックス杯での昨季J1王者との対戦に対し、「ファンにとっては」と前置きを加えた上で、「面白い試合になった」と振り返った。
 
「両チームともチャンスはたくさん作れましたし、勝利の機会はどちらにもあったと思います。ただ、最後は自分たちが勝って、嬉しさは(横浜とは)違いましたし、PKは少しクレイジーな展開になりましたが、自分たちの勝利という形で終わることが出来てよかった」
 
 スペインのバルセロナを退団して初めて海を渡り神戸に加入してから、日本での3年目のシーズンを迎える。自身のSNSでは近所の公園や、観光地にも足を運ぶ様子が投稿されるなど、環境の変化にも十分に慣れてきた頃合いだ。
 
「私は、いままでやってきたように、最高のパフォーマンスを見せられるように自分のベストのプレーを皆さんに見せたいと思っています。今季は素晴らしいシーズンにできると思いますし、もっと目の前にあるいろいろな挑戦としっかり向かい合って、1試合1試合戦って、どこまで自分たちの力が通用するかを試したいと思います」
 
 12日には、当初クラブが出場を目標に掲げていたACLのグループステージ第1戦が行なわれ、早くも新シーズンが本格的に動き出す。頼れる主将・イニエスタのもと、神戸の“挑戦”のシーズンが幕を開ける。
 
取材・文●手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)

【PHOTO】あなたもどこかに?!今季一冠目に沸くヴィッセル神戸のサポーター&ゲーフラ特集!