新型肺炎の集団感染が確認され、横浜港沖に停泊中の大型クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」で、きょう6日(2020年2月)に新たに10人から陽性反応が出た。船は医療品や水、食糧の補給などのため、横浜・大黒ふ頭に着岸した。

14日間船内で過ごすことになる乗客らはどのように生活しているのか。「モーニングショー」の電話に応じた乗客の70代の男性は、「きのうの朝から、ずっと部屋からまったく外に出ていません。乗組員に要望がある場合は電話をすることになっていますが、3つある電話番号は通話中でまったくつながりません。昨夜は船も揺れました」と話していた。

乗客からは「タオルの補給がない」「ゴミも回収してくれない」「部屋が乾燥していて風邪をひきそう」「20枚持ってきたマスクがなくなってしまったので、洗って使っている」などの声もあった。

船内は地上波のテレビ放送は受信できず、NHK国際放送だけしか見られない。Wi−Fiは無料開放されたが、乗客には高齢者が多く、全員が十分な情報を得ているわけではないとみられる。

「もう下りたい」という人が出てきたらどうする?

高木美保(タレント)「なかには窓のない狭い部屋に滞在している人もいますよね。健康な人でもパニックを起こすこともあるのに、スタッフがちゃんと対応できるか心配です」

SARSの流行中に北京で対応にあたった経験がある関西福祉大学の勝田吉彰教授は「2週間も密閉空間にいれば、心と体には相当負荷がかかります。ドアを開けたら怒られたという乗客の話がありましたが、新型肺炎は飛沫感染で、空気感染ではないので、たまには開けても問題ないと思います」

玉川徹(テレビ朝日コメンテーター)は「今後、精神的に耐えられないから下りたいという人が出てきたときはどうするのでしょうか。船内の秩序が保たれないおそれがあります」

海に関する安全保障や政策に詳しい東海大学海洋学部の山田吉彦教授は、「船内の指示権は船長が持っています。イギリス籍の船なのでおそらくイギリス人の船長だと思われますが、日本の法律が適用されます。日本側としっかり意思疎通を行い、合意のもとに船内での処置をしていかないと、人権問題にもつながりかねません」