ハリウッドの人気女優のひとりであるエマ・ワトソン。「ハリー・ポッター」シリーズで一躍スターの地位を築いた後も様々な話題作に出演し、若手実力派女優としてのポジションを高めている。そんな彼女が出演したおすすめ映画をまとめてご紹介。

エマ・ワトソン プロフィール

エマ・ワトソンは、1990年4月15日生まれ、フランス・パリ出身。幼少期から演劇スクールに通い、演技やダンスを学ぶ。

『ハリー・ポッターと賢者の石』(01)のオーディションでハーマイオニー役を勝ち取り、映画デビュー。以降「ハリー・ポッター」シリーズ全作に出演。その演技力は高く評価され、数々の映画賞の受賞やノミネートを果たす。「ハリー・ポッター」シリーズ完結後は『ウォールフラワー』(12)、『ノア 約束の舟』(14)など話題作への出演を重ね、主演を務めた『美女と野獣』(17)は大ヒットを記録。

様々な映画に出演しつつも、仕事と学業を両立しており、2009年にはアイヴィー・リーグ名門校のブラウン大学に進学、2014年に卒業している。

海外の映画批評サイトで高い評価を受けており、第92回アカデミー賞 作品賞にもノミネートしている最新作『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』が2020年3月27日公開に公開を控えている。

『ハリー・ポッターと賢者の石』(2001)

J・K・ローリングのベストセラー小説「ハリー・ポッター」シリーズの実写映画化第1弾。監督は『ホーム・アローン』、『ピクセル』などのクリス・コロンバスが務めた。魔法使いの少年の成長と冒険を描き、世界的大ヒットを記録したファンタジー作品。同シリーズは全8作品となる。

両親を亡くし、親戚の家でいじめのような扱いを受けて孤独な日々を過ごしていたハリー・ポッター(ダニエル・ラドクリフ)。ある日、彼のもとにホグワーツ魔法魔術学校からの入学許可証が届く。魔法使いであった両親の血を受け継いでいることを知ったハリーは、ホグワーツに入学。新たな友人とともに楽しい日々を送るが、魔法学校に隠された秘密に気づいてしまう……。

オーディションでメインキャストのハーマイオニー役を勝ち取ったエマ・ワトソンは、本作で映画デビュー。キュートな容姿と高い演技力が話題となった。以降「ハリー・ポッター」シリーズ全作に同役で出演し、エマの演技は高く評価され続けた。

『バレエ・シューズ』(2007)

1975年にテレビシリーズ化されたノエル・ストレトフィールドの児童文学作品を、テレビ映画として再映像化。監督は『ミー・ウィズアウト・ユー』などのサンドラ・ゴールドバッハーが務めた。姉妹として育てられた3人の孤児の成長を描いたヒューマンドラマ。

1930年代のロンドン。化石学者のガム(リチャード・グリフィス)は、旅の途中で出会ったポーリーン(エマ・ワトソン)をはじめとする3人の孤児の少女を引き取って自宅に連れて帰る。しかしガムは行方不明になり、ガムの姪・シルヴィア(エミリア・フォックス)が3人を姉妹として育てることに。成長した3人は、やがてバレエ学校に通い始める。

本作が映像作品初主演となるエマ・ワトソンは、主人公のポーリーンを熱演。エマの美貌がひときわ輝きを放つ一作となっている。

『ウォールフラワー』(2012)

スティーブン・チョボスキーによる青春小説を、自身が監督を務め実写映画化。トラウマを抱えた思春期の少年の心情を丁寧に描く。

小説家志望の16歳の少年チャーリー(ローガン・ラーマン)は、高校でカースト最下位に位置づけられ、息をひそめて学校生活をやり過ごしていた。ある日、陽気なパトリック(エズラ・ミラー)と、明るい美少女のサム(エマ・ワトソン)に出会い、チャーリーの生活は一変するが……。

メインキャストのサムを演じたエマ・ワトソンは、明るく奔放で人気者の美少女だが、実は心に悩みを抱えているという難役を熱演。ピープルズ・チョイス・アワードなど多数の映画賞を受賞。

『ブリングリング』(2013)

アメリカで実際に起きた事件に基づき、『ロスト・イン・トランスレーション』『マリー・アントワネット』などのソフィア・コッポラ監督が実写映画化。窃盗に手を染めるティーンたちを描いた衝撃の青春ドラマ。

セレブの華やかな生活に憧れるニッキー(エマ・ワトソン)たち5人の少年少女は、高級住宅街に立ち並ぶハリウッドセレブの豪邸をインターネットで調べて侵入し、窃盗を繰り返すようになる。いたずら半分で始めた犯罪は徐々にエスカレートし、やがて取り返しのつかない事態を巻き起こしてしまう。

メインキャストのニッキーを演じたエマ・ワトソンは、思春期ならではの空虚さや無恥厚顔のさまを見事に表現し、演技力の高さを世に知らしめた。

『ノア 約束の舟』(2014)

旧約聖書の創世記に記された「ノアの箱舟」を、『ブラック・スワン』『マザー!』などのダーレン・アロノフスキーが壮大なスケールで実写映画化したスペクタクル巨編。

大洪水で世界が滅びることを知ったノア(ラッセル・クロウ)は、家族とともに箱舟を造り、生命を救うために動物たちを舟に乗せていく。ノアの計画を知った宿敵のルバル・カイン(レイ・ウィンストン)が舟を奪おうとするが、争いの最中に洪水に襲われてしまう……。

エマ・ワトソンが演じたのは、主人公ノアの養女であるイラ。歴史的超大作に初挑戦し、新境地を開拓している。

『コロニア』(2015)

1973年のチリ・クーデターで起きた実話を基に、フローリアン・ガレンベルガー監督が映画化。捕らわれた恋人を救うため、脱出不可能とされる要塞に潜入する女性を描いた社会派サスペンス。

フライトでチリを訪れたCAのレナ(エマ・ワトソン)は、恋人のダニエル(ダニエル・ブリュール)とともに軍事クーデターに巻き込まれ、ダニエルは反体制勢力として連行されてしまう。教皇と呼ばれる人物が人々を支配し、脱出不可能とされる施設に連行されたダニエルを救うため、レナは施設への潜入を試みる。

主演を務めたエマ・ワトソンは、恋人のために危険を冒して奔走する女性・レナを熱演。儚げな雰囲気からは想像もつかない強い信念を持った女性を、体当たりで演じている。

『リグレッション』(2015)

アメリカで社会問題となった、悪魔崇拝者による儀式執行の実話に着想を得て製作されたサイコサスペンス。『アザーズ』などのアレハンドロ・アメナーバルが監督・脚本を手掛けた。

1990年のアメリカ・ミネソタ州。刑事のブルース・ケナー(イーサン・ホーク)は、父親の虐待を告発した少女アンジェラ・グレイ(エマ・ワトソン)の事件の捜査にあたる。父は事件の記憶がないにもかかわらず容疑を認め、被害者の少女も記憶があいまいであることに疑問を抱いたケナー刑事は、心理学者の力を借りて事件の真相解明に乗り出し、やがて街に隠された秘密に迫っていく。

イーサン・ホークとともに主演を務めたエマ・ワトソンは、実の父親を告発する少女・アンジェラを演じた。感情を押し殺したような、静かな表情と語り口調が、物語の不気味さを際立てている。

『美女と野獣』(2017)

ディズニーの不朽の名作アニメ『美女と野獣』を、『ドリームガールズ』「トワイライト・サーガ」シリーズなどのビル・コンドン監督が実写化。美しい少女ベルと、野獣の姿をした王子の恋模様を描いた、壮大で華麗なラブファンタジー。

魔女の呪いで醜い野獣の姿に変えられた王子(ダン・スティーヴンス)のもとに、美しい村娘のベル(エマ・ワトソン)が現れる。聡明で自分の信念を持つベルは、王子の外見にたじろぎながらも彼の内面を見つめ、本当の優しさに気づいていく。

主演を務めたエマ・ワトソンは、外見も内面も美しい主人公のベルを魅力たっぷりに演じている。純朴さと知的さを併せ持つヒロインのベルは、まさにハマリ役と大絶賛。華麗なダンスシーンやエマの歌声も見どころ。

『ザ・サークル』(2017)

デイヴ・エガーズの同名小説を、『人生はローリングストーン』などのジェームズ・ポンソルト監督が実写映画化。SNSの脅威を描いたサスペンススリラー。

世界No.1のシェアを誇るSNS企業「サークル」に入社したメイ・ホランド(エマ・ワトソン)は、カリスマ経営者ベイリー(トム・ハンクス)の目に留まり、24時間私生活を公開する新サービスのモデルケースに抜擢される。メイはまたたく間に1,000万人以上のフォロワーを獲得し、アイドル的な存在になるが、思わぬ展開が待ち受けていた。

主演を務めたエマ・ワトソンが演じたのは、主人公のメイ・ホランド。田舎の冴えない女性だったメイが、SNSとの関わりでエキセントリックな女性に変貌していく。新たなイメージの役どころに注目したい。

『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』(2020年3月27日公開)

過去に映画やTVドラマ、アニメなど多数映像化されているルイーザ・メイ・オルコットの世界的ベストセラー小説「若草物語」を、新たな視点で実写映画化。『レディ・バード』などのグレタ・ガーウィグが監督・脚本を務める。19世紀の南北戦争下で生きる四姉妹の人生模様を、作家志望の次女の視点で描く。

マーチ家の四姉妹は、控えめだがしっかり者の長女メグ(エマ・ワトソン)、情熱的で信念を曲げない次女ジョー(シアーシャ・ローナン)、内気で病弱な三女ベス(エリザ・スカレン)、おしゃれ好きで人懐っこく頑固な末っ子エイミー(フローレンス・ピュー)と皆個性豊か。小説家を目指すジョーは、ローリー(ティモシー・シャラメ)からの求婚を断り、女性1人で強く生きていくことを決意する。

エマ・ワトソンが演じるのは、しっかり者で美しい長女のメグ。実力派俳優たちが名を連ねる中で、マーチ家四姉妹の長女として、存在感を存分に発揮している。日本では2020年3月27日公開予定。

【文・ココネコ】

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