寝るときに靴下を履いて良いのか、悪いのか?

2020/02/04 11:12 ウェザーニュース

就寝時に靴下を履くことについては、「足の冷えを防ぐ」「寒くて欠かせない」「履くと血行が悪くなる」など、様々な意見を聞きます。眠りの質も左右する、“寝るときの靴下問題”について睡眠の専門家に教えていただきました。

冬に靴下を履いて寝る人は約3割

寒い夜が続くなか、就寝時には靴下が欠かせないという人も多いのではないでしょうか。ウェザーニュースでアンケート調査を行ったところ、「たまに履く」も含めて約3割が冬は靴下を履いて寝ていることが分かりました。また、より冷えに悩まされやすい女性の方が、靴下を履いて寝る割合が高いようです。

ところが、「足の対策として睡眠時に靴下の着用はおすすめできません」と、『毎朝、目覚めるのが楽しみになる 大人女子のための睡眠パーフェクトブック』の著者で、睡眠コンサルタントの友野なお先生は忠告します。理由は、睡眠と人の体のメカニズムにあるといいます。

靴下が眠りの質を左右する?

人の体には、ふだん体温計で測る「皮膚温度」と内臓など体の奥の温度である「深部温度」の2つの体温があります。これらは自律神経によりコントロールされており、1日のなかでも変化しています。「人は、手足の皮膚温度が上がり熱を外部に放出することで、深部温度が下がって眠くなるしくみです。赤ちゃんは、眠いときに手足がホカホカと温かくなりますね。大人でも、入眠時には指先から深部の熱を放散する必要があるため、指先まで覆う靴下の着用はおすすめできないのです」(友野先生)しかし、足先に冷えを感じるのもよくないといいます。「寒冷刺激で、手足の末端に流れる血液量が減ります。すると、手足からの熱の放出もうまくできず、スムーズに寝つけなくなるのです。また就寝中に不快感から目が覚めてしまうこともあり、睡眠の質を下げてしまう原因にもなりかねません」(友野先生)

冷えを解消する足首エクササイズ

では、足の冷えが気になる場合はどうしたらよいのでしょうか。「レッグウォーマーがおすすめです。ポイントは、足首を温めること。足首は、分厚い筋肉が少ないため、冷えやすいのです。レッグウォーマーで足首が温まることで足の冷えを防ぎ、眠りにつきやすい身体を整えます。お風呂上がりなどは、冷える前に着用しましょう。五本指ソックスは足の冷えを自覚する人に人気が高いですが、指先に熱がこもってしまうので就寝時には適しません。同じ理由で電気毛布もおすすめできません」(友野先生)さらに、快適な眠りのためのエクササイズも教えていただきました。「足の冷えがつらいという人は、寝る前にベッドで足首を曲げたり、まっすぐ伸ばす『足首エクササイズ』を行ってみてください。血流が増え、足先がポカポカ温まってきます。時間があれば、43℃程度のお湯で足浴を10分間することもおすすめです。毎日行えば、血行改善・むくみ解消も期待できます」(友野先生)足の冷えが睡眠の質にも関わっていたなんて、意外です。ポカポカの足でぐっすり眠り、すっきり寝覚めることができそうです。