サイバートラストは2月3日、パナソニック セミコンダクターソリューションズとIoT機器のセキュアなライフサイクル管理に向けた開発連携を検討することに合意し、覚書を締結した。今回の合意は、IoT 機器の製造から廃棄までライフサイクル全体にわたる安全性向上の実現に向けて、両社の技術やサービスの機能を活用してIoT機器向けトラストサービス(IoT機器が本物であることや利用者の本人確認による真正性の確保、データの改ざん検知などによる完全性の確保などを行い、システムの有効性を担保する基盤となる仕組み)の運用基盤を確立する可能性を検討するものとなる。

開発連携による IoT 機器のライフサイクル全体にわたる安全性確保のイメージ

両社は合意に基づいて、サイバートラストの「Secure IoT Platform(SIOTP)」と、パナソニックが提供する多機能セキュアIC「MN67S3C0 シリーズ」の開発連携について具体的な検討を開始する。

MN67S3C0 シリーズは、IC 内部で固有の認証鍵を生成・保有、使用後に消去することで鍵の抜き取りをブロックし、重要データを強固に保護するIC。近距離無線通信(NFC)や放射線耐性が高いメモリを搭載しているため、インターネット未接続機器や医療機器などへの適用が可能なほか、トラストサービスと連携する機能を搭載しているため、SIOTPをはじめとするさまざまなサービスと連携することができるという。

今回の取り組みにより、トラストアンカー(電子証明書に利用する情報)を保有したMN67S3C0 シリーズをIoT機器に組み込み、証明書による認証を実行することで、機器の製造から廃棄または再利用までのライフサイクル全体にわたって安全性の確保を可能にする。また、制御システムにおけるセキュリティマネジメントシステムの構築のために有効となる国際標準規格のIEC62443-4-2で定める制御システムに関するセキュリティ基準への適応を容易にすることを目指す。