COFFEE COUNTY Kurume / 1階がCOUNTYのカフェスペース。「マツノブデリ」のスイーツのイートインも可。コーヒー豆購入で、ドリンク1杯サービスもある

写真拡大

コーヒーはあらゆる場所や人、そしてカルチャーと相性のいい懐深い飲み物。コーヒー+αが魅力のカフェを6選ご紹介!

【写真を見る】Sleep Coffee and Roaster / ナツメ書店 / 購入した本を喫茶で楽しむ客も多い。本のイベントも行い、写真は田口美早紀の「とんとんとん」巡回展時のもの

■ ロースタリーにダイニングを併設して“新生”カウンティをどう楽しむ?「COFFEE COUNTY Kurume」

コンテストのタイトルなどに頼らずに、全国的な知名度を誇るコーヒー店は少ない。同店はその稀有な一店。それだけ、コーヒーへのこだわりにエッジがきいているということだ。開業から約5年を経て、次のステップとなった移転。その大きな理由に新たな焙煎機の導入がある。「25kg釜を据えるのに、広さが必要でした」と店主の森 崇顕さん。

そして大きな空間を得たことで+αになったのが、森さん自身常連の「マツノブデリ」の併設。1階のカフェではスイーツ、2階のレストランではランチと、コーヒー以外の楽しみにも注目したい。写真は、ミルクが少なめの「ワンサードラテ」(500円・税込)と、マツノブデリのタルト。スイーツに使う果物は季節替り。

[COFFEE COUNTY Kurume]福岡県久留米市通町102-8 1F / 0942-27-9499 / 11:00〜19:00、マツノブデリランチ11:30〜14:30(LO) / 火曜休み 

■ コーヒーを介してアーティストに出会う!福岡の感度を拡張するコーヒースタンド「TAG STA」

早朝からこだわりの一杯が飲めるコーヒースタンドとして2011年にオープン。当初から広いギャラリーを設け、カルチャーの発信基地としての役割も担ってきた。今も、海外のアーティストを含めほぼ毎月展示を開催する。オーナーの橋口靖弘(はしぐちやすひろ)さんは「知名度のある人よりむしろ知られざる才能を福岡の人に伝える場所でありたい。それも活版印刷や器、水墨画といった五感を使うアナログなものの魅力を知ってほしい」と語る。

さらに最近では日本のアーティストを海外に紹介するイベントにも注力する。ギャラリー探訪の相棒となるコーヒーは橋口さんが「コーヒーらしいコーヒー」と好む深煎りの豆が中心。焼き菓子も味わいながら、アートを楽しみたい。

[TAG STA(タグ スタ)]福岡県福岡市中央区春吉1-7-11 スペースキューブ1F / 092-724-7721 / 7:00〜20:00 / 不定休 

■ 良質な音楽とコーヒー、そしてカルチャーを日常に「STEREO COFFEE」

昔ながらの街並みが残る路地裏の2階建ての民家を総リノベーションしてできた「STEREO COFFEE」。巨大なJBLのスピーカーからは体に響くほどの音楽が流れ、“音浴”体験をしながらコーヒーを楽しむことができる。コーヒー豆は「COFFEE COUNTY」と長崎の「KARIOMONS COFFEE ROASTER」のものを使用。農園から直接買い付け、テロワールまで伝える両店の豆を丁寧にハンドドリップやエスプレッソで淹れている。

2階にあるのがギャラリースペース「AND」。企画するのは写真やイラスト、物販から装飾品まで多種多様。福岡と海外の作家をバランスよく紹介し、訪れるたびに新しい発見のある空間だ。

[STEREO COFFEE(ステレオ コーヒー)]福岡県福岡市中央区渡辺通3-8-3 / 092-231-8854 / 8:00〜22:00 / 水曜休み 

■ 地元のアーティストを応援するギャラリー併設店「SUP STAND」

店があるのは大宮のリノベーションアパートの1室。福岡をはじめ九州で活動するイラストレーターやフォトグラファーを応援したいと、2018年6月にオープンした。店内はギャラリーになっており、自身も作家活動を行うマネージャーの武藤勇樹さんは「若手アーティストさんのスタートアップの場になればうれしいです」と話す。コーヒーショップ形態にしたのは気軽に立ち寄れる空間にするため。毎週展示するアーティストが替わるので、テイクアウトがてらアート鑑賞なんて使い方もおすすめ。

[SUP STAND(サップ スタンド)]福岡県福岡市中央区大宮1-6-16 PassageF1F / 12:00〜18:00 / 火曜休み、不定休 

■ 本を片手にコーヒーブレイク「Sleep Coffee and Roaster / ナツメ書店」

心地よい潮風が吹く築100年の時計店を改装し、夫の奥 雄祐さんがコーヒースタンドを、妻の由美子さんが書店を営む。コーヒーは生豆を50℃洗いしたのち手廻しで自家焙煎。排気をしながら焼くため、手廻し独特のスモーキーさがなくクリアな味に仕上がる。「本日のコーヒー」(写真右、500円・税込)は、コスタリカのストレートだがブレンドのような奥深い味わい。パンも国産小麦使用の自家製でミニチュアサイズの「食パン」(写真左、100円・税込)が人気。

奥の「ナツメ書店」は新刊と古本を織り交ぜて販売。詩集やリトルプレス、小さな出版社も充実し、本に出会う楽しみがある。福岡市内にありながらも小旅行の気分が味わえるオアシスだ。

[Sleep Coffee and Roaster / ナツメ書店]福岡県福岡市東区西戸崎1-6-21 / 電話なし / 12:00〜19:00 / 水・木曜休み 

■ 乗る人も乗らない人もくつろげる本格派「5CAFE 本店」

福岡を代表する自転車専門店「正屋(まさや)」が営むカフェ。“大人の秘密基地”をコンセプトに巨大な倉庫を改装し、奥がバイクガレージも備えた正屋、手前が那珂川に面した開放的なカフェとなっている。「TREK(トレック)」から「ピナレロ」までそろう圧巻の品ぞろえで、試乗もできるとあって県外客も多い。

コーヒーは「ハニー珈琲」の豆を使い、自家製のケーキを作る本格派。カフェでは自転車や健康に関するワークショップも開催。写真は「チーズケーキセット」(770円〜・税込)。ケーキのボトムに敷くクラッカーも自家製。

[5CAFE(ファイブカフェ) 本店]福岡県福岡市南区塩原1-14-4 / 092-555-3200 / 金曜12:00〜18:00、土曜・日曜・祝日11:00〜 / 月〜木曜休み(月曜が祝日の場合営業)(九州ウォーカー・九州ウォーカー編集部)