穴窯での窯焚(た)きを成功させた喜美子(戸田恵梨香)。それから7年後の昭和53年(1978年)、40歳になった喜美子は女性陶芸家の草分けとして活躍している。喜美子の作品は高値で売れて借金を返済することができた。暮らしはだいぶ豊かになり、仕事は順調。アルバイトを一人雇い、取材対応は支援者の一人である住田秀樹(田中美央)やってくれていた。

息子・川原武志(伊藤健太郎)は高校2年になって、そろそろ進路を決める頃だった。武志は、陶芸に興味を持ち喜美子が教えたらすぐに上達した。

母の川原マツ(富田靖子)は老いが忍び寄り、同じ話を何度もするようになり、喜美子が7年前に、喜美子が慕っている雑誌記者の庵堂ちや子(水野美紀)から取材を受けたシーンを繰り返して聞くのが好きだった。

息子の武志は高校2年になり、進路を決める頃だ

喜美子「ちや子さんに記事を書いてもらいました。自然の色、自然釉を生み出した陶芸家、川原喜美子。そっからは早かったな。個展の話いただいたり、あっという間に借金を返すこともできた」

喜美子が語るたびにマツは嬉しそうに聞く。妹の百合子(福田麻衣子)は、桜と桃という2人の娘を生んだ。

ある日、マツが旅行に出かけ、喜美子が武志と二人で過ごしていると、幼馴染みの大野信作(林遣都)が来て、喜美子に中身を言わず武志に届けものを渡して去っていく。(NHK総合あさ8時放送)