原英莉花、2020年は“マイペース”に歩みを進める(撮影:鈴木健夫)

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2月1日(土)、千葉県のゴルフ練習場、アコーディア・ガーデン千葉北で「ジャンボ尾崎ジュニアレッスン会 supported by ISPS」が行われた。ジャンボ尾崎ゴルフアカデミーのセレクションも兼ねたレッスン会には、32人のジュニア選手が参加。ジャンボこと尾崎将司のほか、尾崎健夫、原英莉花ら9人のプロが、手とり足とり指導にあたった。
唯一の女子プロとして参加した原は、ジュニア選手の悩みなども聞きながら、その改善に向けたヒントや練習方法などをアドバイス。「人に伝えるのは難しい」と慣れない先生役を振り返ったが、「(参加者が)ゴルフが好きなのがすごく伝わってきました。自分の小さい頃を思い出した」と初心に戻ることができる一日となった。
その原は、2月13日からオーストラリアで行われる米国女子ツアー「ISPSハンダ・オーストラリアン女子オープン」で今季初戦を迎える。昨シーズンは終盤思うような結果が残せず、「崩れた」という実感をおぼえた。その経験を踏まえたオフにはジャンボ邸で、「年間を通じて戦えるパワーを蓄える時期」とトレーニングを重ねた。バンカーのなかの走り込みや、ダッシュ、タイヤ引きなどで徹底的にフィジカルを強化。パワーアップした体で、「貴重な経験になる」と話す米ツアーに挑む。
ゴルフ面では、昨季「71.7174」だった平均ストロークを下げることが意識する点。「そのためにはパッティングが重要。ただパットを決めるにはショットを近くにつけることも必要。総合的に底上げできたら」という思いで、日々の練習に向き合っている。その一例として、師匠のジャンボから、原自身が「違和感を感じていた」という右手の使い方の指導も仰いだ。「右手が弱いと言われました。しっかりと使えるようテニスラケットでスマッシュの練習などもしました。他のスポーツの動きから閃きを得たので、それをゴルフにつなげたいです」とどん欲に、レベルアップに向けた取り組みに汗を流す。
“黄金世代”を代表する選手の一人として活躍を期待される原にとって、やはり同世代の活躍は大きな刺激にもなっている。ただそれでも貫きたいのは、自分のペースだ。「(畑岡)奈紗や渋野(日向子)の活躍は刺激になってますけど、地道に一歩ずつ進めたらいいなと思います。私はいつも人よりゆっくりのペース。自分の結果から反省して、それに取り組んでいきたいですね」。プロ入り前、決してエリート街道を歩んできたわけではない原らしい言葉だ。だがすぐに「今年は頑張ります。自分でも楽しみにしています」と、こちらも原らしい明るい声で自信も示した。
具体的な勝利数などの目標については、「心にはありますけど、数字は自分を苦しめてしまうので公言はしないです」と、しっかり胸に秘め、自らの原動力とする。「狂った時のレパートリーを増やせるように、自分のクセを把握したい。目標は……ぎっくり腰をしないことですかね(笑)」。昨年の開幕前にあったスタートダッシュへの意識も、今年はない。あくまでも“1年間”というスパンで地図を描き、2020年のシーズンをスタートさせる。
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