[みみよりライブ 5up−広島ホームテレビ]2020年1月22日放送「地球派宣言」のコーナーで、アシカとアザラシの違いについて紹介していました。

アシカとアザラシ。何となく似ているように感じますが、その違い、わかりますか?


これはアシカ?アザラシ?

性格も違うらしい

アシカは前足を使って器用に動きますが、アザラシはお腹を使って移動します。泳ぐ時も、前足を使うアシカに対し、アザラシはまるで魚のような泳ぎ方。

また、アシカには耳たぶがあり、アザラシにはないんです。よく見れば違いがわかるアシカとアザラシ。

ずっと共通の祖先から分かれたと考えられてきましたが、福山大学の佐藤淳准教授が発表した論文によると、アシカとアザラシの祖先は共通ではない可能性があるというのです。

その根拠は味覚の遺伝子。

佐藤准教授によれば、「魚を飲み込む海の動物は味覚が壊れていることが多いということが知られています」。魚を丸飲みする海の生物は味覚を感じる必要がないためではないか、と言われています。

今回の研究では、旨味と甘味を感じる遺伝子が壊れていることがわかりました。しかし、旨味と甘味の遺伝子を調べた結果、アシカとアザラシでは、旨味と甘味を感じないものの、別々の部分が壊れていることが明らかに。

祖先が同じなら、味覚の遺伝子は同じように壊れているはずですが、壊れ方が違うということは、海に入る前に別々の祖先から進化した可能性があるということです。

宮島水族館の担当者は、

「アシカは好奇心が強く、お客さんの目の前でのパフォーマンスも得意なんですが、アザラシは逆に警戒心が強く、体の構造も違うので、違う動物だろうと思っていましたが、研究によって裏付けられたという形でしょうか」

と話していました。

(ライター:tama35)