超格差社会の韓国社会では、今何が起きているのか?

韓国が「格差社会」だというニュースなどを目にしたことがある人も多いだろう。韓国は、その他の国から見ると、驚くほどの学歴社会なのだ。そんな韓国で起きている格差の問題とその社会背景を、大ヒットした韓国映画「パラサイト」にも触れながら紹介する。
格差が拡大する韓国
韓国は極端に学歴を重視する、格差社会だという。カンヌ国際映画祭のパルム・ドールを受賞を受賞した韓国映画「パラサイト」も、そんな韓国での格差を扱った作品だ。
「パラサイト」は、格差カーストの上と下に属する人たちにスポットを当てた物語だ。ジメジメとした半地下で生きる貧困層と、高台の大邸宅でまぶしい光を浴びて暮らす富裕層。その対比を軸にしてストーリーは進む。
格差を描いた映画「パラサイト」が世界的にも評価された背景には、世界の他の国々においても、格差が問題となっているということがあるだろう。
もちろん日本においても、様々な面における格差は問題視されている。しかし韓国社会における「超格差」は、日本の比ではない。
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韓国では学歴が一生を左右する
韓国における成功とは、経済的に恵まれていることを指す。成功して高額な収入を得るための方法とは、誰もが憧れる、サムソンなどの大企業に就職することだ。
大学進学率の高い韓国で、一流企業に就職するためには、一流大学に行く必要がある。韓国の一流大学とは、SKYという略称で知られる三大名門大学(ソウル大学校、高麗大学校、延世大学校)を指す。韓国の親たちは、我が子をこのSKYに入学させるべく奔走するのだ。
韓国の子どもたちは、まだ幼稚園や小学生の頃から、進学塾での過酷な勉強を余儀なくされる。塾での受領は夜中まで続くこともあるという。
行き過ぎた受験戦争は、子どもに過度のストレスを与えている。幼少時からメンタルクリニックに通わざるをえない精神状態の子どもまでいるというから驚きだ。
親たちが目指すのは、子どもの社会的な成功だ。そのためには、子どもの精神状態など気にしてはいられないのかもしれない。
もちろん、子どもの教育費に投資できるのは、生活に余裕がある親だけだ。学習塾に通わせるには、高額な学費が必要となる。韓国では、子どもを社会的な成功に導くことさえ、経済的に恵まれた家庭にだけ許された特権なのだ。
貧しいために良い教育を受けられない。良い教育を受けていないから、良い就職先を見つけられない。仕事がないから、貧しさから抜け出せない。そんな悪循環が、韓国の格差社会を招いているのだ。
映画「パラサイト」は、そんな格差に悩まされる韓国社会の問題を扱っているため、多くの韓国人の共感を得たということができるだろう。
ネット上では、「韓国に生まれなくてよかった」「韓国の受験戦争、強烈すぎる」という声が挙げられている。
今も加熱の一途をたどる受験戦争と、韓国の格差の広がり。負の連鎖を断ち切る方法はあるのか。
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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