日本でも感染者が増えつつある新型コロナウイルス

従業員の感染を予防するため、百貨店やタクシー会社などで「マスク接客」を解禁する動きが広まっている。例えば東京ディズニーリゾートでも、2020年1月28日からキャストのマスク着用を認めている。

とはいえ、マスク姿での接客に抵抗感を示す向きも未だに根強いようだ。

実際、多くの中国人観光客が訪れる沖縄県内のホテル経営者は、沖縄タイムス(28日、ウェブ版)の記事で、

「スタッフ全員がマスクを着用しての接客は、お断り文があっても、中国客だけでなく、他の宿泊客にも不安や嫌な思いを与えかねない」

とコメント。このように、「客のため」を理由としてマスクなしでの接客を続ける場所は少なくない。

しかし実際のところ、従業員のマスクを気にする客はどれほどいるのだろうか。

Jタウンネットでは「接客中のマスク着用、ぶっちゃけアリ?ナシ?」と題した記事で読者アンケートを実施した(1月17〜29日、総投票数858)。はたして、その結果は――。

「必須にして欲しい」

全国の投票結果をまとめたのが、こちらのグラフだ。



一目で分かる通り、接客中のマスクに肯定的な人が全体の81.4%(698票)で圧倒的多数を占めている。現代人の多くは、マスク姿の店員に接客を受けたとしても、とくに何も思わないという結果となった。

投票を呼び掛けた記事には、ツイッターで多くの意見が寄せられた。

「する人としない人が居るから話題になるだけこの時期は必須にして欲しい」
「ようは、一言あるかないかじゃない?咳が出るのでマスクをさせていただきます。でいいんじゃないの?」
「病院だと医者、看護士、事務関係者ほぼ全員マスクしてるけどマスク否定派はそこら辺どう思っているんだろうか?」

このように、マスク肯定派からの意見が目立つ一方、マスクで接客されることについて、「不快は不快です」と訴えるユーザーも少数だが出ていた。

ちなみに、ある程度の票数が集まった五大都市の数字を比較すると、マスクに否定的な人の割合は、北海道=14.2%、東京=17.1%、愛知=20.9%、大阪=21.2%、福岡=20%だった。誤差レベルかもしれないが、西日本の方が比較的マスクに否定的な人が多い結果となった。

今回のアンケートで分かったのは、現代人の8割以上が「接客中のマスクを気にしない」と考えていること。マスクで接客をされることに否定的な層は、あくまで一部の少数派なのだ。

接客中のマスクをどうするか悩んでいる事業者は、こうした投票結果を参考にするのも良いだろう。