GIIIシルクロードS(京都・芝1200m)が2月2日に行なわれる。

 このレースに対して、「難解」というイメージを抱いているファンは、決して少なくないだろう。なにしろ過去10年で、10番人気以上の馬が2着に2回、3着に7回も突っ込んできているからだ。おかげで、10年中9回は3番人気以下の人気馬が勝っているものの、3連単はすべて4万円以上の配当がついており、「荒れる」重賞のひとつとして知られている。

 昨年も、単勝2.0倍の1番人気ダノンスマッシュが勝利しながら、2着に11番人気のエスティタート、3着に12番人気のティーハーフが入って、3連単は24万8250円の高額配当となった。一昨年も、4番人気のファインニードルが1着、5番人気のセイウンコウセイが2着、15番人気のフミノムーンが3着という結果となり、3連単は23万7290円という高配当をつけた。

 まさしく波乱の一戦で、馬券予想は難解を極める。しかしその分、高配当ゲットのチャンスが常にある”オイシイ”レースとも言える。

 ならば、今年も端から荒れることを想定して、穴馬狙いに徹したい。そこで、過去10年の結果を参考にして、今回のレースで激走しそうな馬を探し出してみたい。

 かつて、穴をあけた面々を見てみると、重賞馬でありながら、低評価にあった馬が多いことがわかる。

 2010年のシンボリグラン(6番人気3着)、2011年のアーバニティ(14番人気2着)、2015年のセイコーライコウ(12番人気3着)、2017年のセカンドテーブル(7番人気3着)、2019年のティーハーフ(12番人気3着)らがそうだ。

 これらは、重賞を勝ってから長く勝利を挙げていなかったり、相手強化によって人気が上がらなかったりして、人気薄にとどまっていた。だが、いずれも重賞を制すほどの力がある実力馬である。そうした馬は侮ってはいけない、ということだ。

 ゆえに、今年も重賞馬は要チェックだ。そして、出走メンバーに目を移すと、カラクレナイ(牝6歳)、セイウンコウセイ(牡7歳)、ダイメイプリンセス(牝7歳)、ディアンドル(牝4歳)、ティーハーフ(牡10歳)、ハッピーアワー(牡4歳)、モズスーパーフレア(牝5歳)、レッドアンシェル(牡6歳)と、重賞馬は8頭いた。

 このうち、ディアンドル、モズスーパーフレア、レッドアンシェルは上位人気が予想されるため、「穴馬」として、ここでは押しづらい。無論、先にも触れたとおり、優勝馬の大半は3番人気以上ゆえ、軸馬については、この3頭から選ぶのが懸命かもしれない。

 残る穴馬候補は5頭。穴馬候補としてはすべてがオススメだが、さすがに5頭は多い。ここから、もう少し絞り込んでいきたい。

 前述した過去の穴馬の戦績をあらためて見てみると、ある共通点があることに気づく。どの馬も、過去3戦すべてで掲示板(5着以内)を外した馬はいなかった。

 ということで、”過去3走のどこかで掲示板に載っていること”を、ここでの穴馬の条件に加えたい。

 そうすると、セイウンコウセイ、ハッピーアワーの2頭が脱落となる。ただ2頭とも、直近3戦で着順ほど負けていない。その点を踏まえれば、調整次第では十分に大駆けも考えられる。資金に余力がある方は、押さえておくのも悪くない。

 さて、残るは3頭。今回は、カラクレナイ、ダイメイプリンセス、ティーハーフの3頭を推奨馬に挙げたい。


シルクロードSでの好走が期待できるカラクレナイ

 カラクレナイは、3歳時にGIIフィリーズレビュー(阪神・芝1400m)を制覇。以降、重賞での勝利はないものの、ここ3走はリステッド競走のオープン特別・オパールS(2019年10月14日/京都・芝1200m)、GIII京阪杯(2019年11月24日/京都・芝1200m)、リステッド競走のオープン特別・淀短距離S(1月11日/京都・芝1200m)と、3戦連続で3着と奮闘している。55圓離魯鵐任呂笋筝込まれた感があるものの、一発あっても不思議ではない。

 ダイメイプリンセスは、一昨年にGIIIアイビスサマーダッシュ(新潟・芝1000m)を制し、3走前にもGIII北九州記念(2019年8月18日/小倉・芝1200m)を勝っている。2走前のGIIセントウルS(2019年9月8日/阪神・芝1200m)、前走のGIスプリンターズS(2019年9月29日/中山・芝1200m)では、ともに6着と完敗。しかも今回は約4カ月の休み明けとあって、上位人気は見込めないが、リフレッシュ効果で勝ち負けに加わる可能性は十分ある。

 ティーハーフは、2015年のGIII函館スプリントS(函館・芝1200m)の覇者。すでに10歳という大ベテランだが、3走前となる昨年のシルクロードSで3着、続くGI高松宮記念(2019年3月24日/中京・芝1200m)でも5着と善戦している。休養明けの前走・淀短距離Sでは14着と惨敗を喫して、今回も人気薄だろうが、ひと叩きしての激走があってもおかしくない。

 ちなみに、このシルクロードSでは、6歳牝馬がしばしば好走している。2010年のアルティマトゥーレ(3番人気1着)、2013年のメイショウデイム(11番人気3着)、2015年のアンバルブライベン(2番人気1着)、2019年のエスティタート(11番人気2着)がいい例だ。

 加えて、前走の淀短距離Sで好走しながら人気薄だった馬が、何度か穴をあけている。前出のメイショウデイム(淀短距離S2着)、冒頭で触れたセカンドテーブル(同2着)、ティーハーフ(同3着)らが、そのパターンに当てはまる。

 これらの要素を踏まえると、推奨馬3頭の中でも「6歳牝馬」で「淀短距離S3着」のカラクレナイは、”イチ押し”の1頭となる。 馬券的な妙味があふれるシルクロードS。今年のレースで波乱を起こすのはどの馬か。ここで絞り込んだ3頭の中に、きっといる。