『ワールドサッカーダイジェスト』誌が選んだ1993年生まれのベスト11。(C)Getty Images

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 生年ごとにベスト11を選んで「最強世代」を見つけ出すのが、『ワールドサッカーダイジェスト』誌で好評連載中の「年代別ベスト11」だ。16回目となる今回は「1993年生まれ」でメンバーを組んだ。
 
 一線級が少なくないFWのタレントを最大限に活かすべく、前線は4トップを採用した。

 国内リーグにおける連続二桁得点記録を8年に更新したばかりのルカクと、二度のセリエA得点王に輝いたイカルディの2人を、決定力だけでなくポストプレーやドリブル突破などチャンスメークの質も高いケインと、傑出した左足の技術と創造性を備えたディバラがやや後方から支えるアタッカー陣の破壊力は計り知れない。

 中盤は推進力とラストパスに長けたポグバとともに、ボール奪取力に秀でたトーマスと展開力に優れるファビーニョが並ぶ構成。バランスは悪くないはずだ。

 DFラインは3枚。デュエルの強さだけでなく、ビルドアップの起点としても機能するマグワイアを中央に、18年W杯優勝に貢献したフランス代表のウンティティとヴァランヌを左右に置いた。

 足下の技術に優れたエデルソンも有力な候補の守護神は、よりシュートストップに長けたオブラクをセレクト。昨シーズンに20試合でクリーンシートを達成した実績は折り紙付きで、守備にやや不安があるこのチームの最後の砦としては適任だろう。中盤にもうひとりワールドクラスが揃えば、「87年生まれ」に続く『SS』評価に値した。
総合評価「S」(SS、S、A、B、C、Dの6段階)

●1993年生まれのベスト11●
【GK】 
ヤン・オブラク
代表:スロベニア代表
現所属クラブ:A・マドリー

【DF】
サミュエル・ウンティティ
代表:フランス代表
現所属クラブ:バルセロナ

ハリー・マグワイア
代表:イングランド代表
現所属クラブ:マンチェスター・U

ラファエル・ヴァランヌ
代表:フランス代表
現所属クラブ:R・マドリー

【MF】
ポール・ポグバ
代表:フランス代表
現所属クラブ:マンチェスター・U

ファビーニョ
代表:ブラジル代表
現所属クラブ:リバプール

トーマス・パーティ
代表:ガーナ代表
現所属クラブ:A・マドリー

【FW】
ハリー・ケイン
代表:イングランド代表
現所属クラブ:トッテナム

マウロ・イカルディ
代表:アルゼンチン代表
現所属クラブ:パリSG

ロメル・ルカク
代表:ベルギー代表
現所属クラブ:インテル

パウロ・ディバラ
代表:アルゼンチン代表
現所属クラブ:ユベントス

※『ワールドサッカーダイジェスト』2019年1月2日号より転載