左から冨安、南野、中島、久保、仲川。いずれも2020年の日本サッカー界をリードするメインキャスト候補だ。(C)SOCCER DIGEST,Mutsu FOTOGRAFIA

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 マジョルカの日本代表MF、久保建英のバリューがさらに跳ね上がった。

 ドイツの移籍専門サイト『transfermarkt』が独自のデータを基に換算しているのが「推定市場価格」だ。全世界のプロフットボーラーを対象にした“市場価値”で、かならずしも移籍金等に準じる数値ではなく、年齢や過去の経歴、将来性、市場での人気度などを考慮したうえで弾き出される。

 全日本人選手を対象にランキングを作成すると、相変わらずトップ評価を得ているのは中島翔哉(ポルト)。ただ所属クラブでの危うい立場が反映されてか、秋口に2500万ユーロ(約31億2500万円)だった数値は2000万ユーロ(約25億円)にまで落ち込んでいる。看過できない下げ幅だろう。

 一方で躍進を遂げたのが久保である。レアル・マドリーに移籍する直前は200万ユーロ(約2億5000万円)だったところが、この半年間でみるみるうちに評価額が上がり、750%アップの1500万ユーロ(約18億7500万円)が最新値だ。1年近く中島が維持している首位の座がうっすらと見え始めている。

 3位は今冬にリバプールへステップアップ移籍した南野拓実で、250%アップの1250万ユーロ(約15億6250万円)。森保ジャパンの守備の要に台頭した冨安健洋(ボローニャ)とブンデスリーガで声価を高める鎌田大地(フランクフルト)が1000万ユーロ(約1億2500万円)で続いている。

 
 かたや堂安律(PSV)、武藤嘉紀(ニューカッスル)、吉田麻也(サウサンプトン)といった面々は評価を下げており、香川真司(サラゴサ)と乾貴士(エイバル)の両雄はトップ10圏外となった。

 Jリーグ組で初めて1番手に躍り出たのが、横浜F・マリノスを優勝に導き、2019年シーズンのJリーグMVP&J1得点王に輝いた仲川輝人だ。夏からほぼ倍増の280万ユーロ(約3億5000万円)で、2位・清武弘嗣(C大阪)の230万ユーロ(約2億8750万円)を抑えて国内トップの評価を得た。

 トップ50入りを果たせなかった新旧・日本代表選手の数値も拾っておこう。長友佑都(ガラタサライ)と植田直通(セルクル・ブルージュ)、三好康児(アントワープ)がいずれも130万ユーロ(約1億6250万円)で70位タイに、長谷部誠(フランクフルト)と本田圭佑(無所属)が100万ユーロ(約1億2500万円)で106位タイに付けている。
 1月29日時点の「全日本人選手・推定市場価格ランキング トップ50」は以下の通りだ。

1位 中島翔哉(ポルト) 2000万ユーロ(約25億円)
2位 久保建英(マジョルカ) 1500万ユーロ(約18億7500万円)
3位 南野拓実(ザルツブルク) 1250万ユーロ(約15億6250万円)
4位 冨安健洋(ボローニャ) 1000万ユーロ(約12億5000万円)
4位 鎌田大地(フランクフルト) 1000万ユーロ
6位 酒井宏樹(マルセイユ) 800万ユーロ(約10億円)
6位 堂安 律(PSV) 800万ユーロ
8位 武藤嘉紀(ニューカッスル) 700万ユーロ(約8億7500万円)
9位 大迫勇也(ブレーメン) 600万ユーロ(約7億5000万円)
10位 吉田麻也(サウサンプトン) 500万ユーロ(約6億2500万円)
11位 伊東純也(ヘンク) 450万ユーロ(約5億6250万円)
12位 香川真司(サラゴサ) 300万ユーロ(約3億7500万円)
12位 乾 貴士(エイバル) 300万ユーロ
12位 昌子 源(トゥールーズ) 300万ユーロ
12位 奥川雅也(ザルツブルク) 300万ユーロ
16位 仲川輝人(横浜) 280万ユーロ(約3億5000万円)
17位 森岡亮太(シャルルロワ) 250万ユーロ(約3億1250万円)
17位 塩谷 司(アル・アイン) 250万ユーロ
19位 清武弘嗣(C大阪) 230万ユーロ(約2億8750万円)