1996年に製作された映画『ロミオ+ジュリエット』でジュリエット役を演じ、一躍スターとなったクレア・デインズ。当時イケメン絶頂期だったレオナルド・ディカプリオとの共演も話題を呼び、本作は若者を中心に、長年語り継がれる恋愛映画の名作となりました。

ジュリエット役を演じた当時17歳だったクレアは、その後も映画を中心に女優業を継続し、2011年に放送がスタートしたドラマ『HOMELAND/ホームランド』シリーズで再ブレイク。

今や40歳のベテラン女優となった彼女ですが、<People>によると現地時間の1月27日、ポッドキャストで配信されているインタビュー番組「Armchair Expert with Dax Shepard」に出演し、『タイタニック』のローズ役のオファーが来ていた件や、それを断った真相について打ち明けたそう。

番組内で司会者が「(『タイタニック』の)ローズ役のオファーが来てたの?」とクレアに質問したところ、彼女は「ええ、確か来てたわ。当時のことは全部はっきりとは覚えていないんだけど、強く関心を持ったのは覚えてる」と回答。

また、<Entertainment Tonight>によると、『タイタニック』のオファーが来たのはレオと『ロミオ+ジュリエット』の撮影を終えたばかりの時期で、立て続けに共演するのは難しいと感じたのだとか。

「ちょうどレオと、メキシコであの恋愛大作を撮り終えたばかりだったのに、『タイタニック』もメキシコで撮影されることになってたのよ! その撮影に挑む気力が私には無かったの」とクレア。

一方その時レオは、マネージャーのオフィスの駐車場で車をぐるぐる乗り回しながら『タイタニック』に出演するか否かを悩んでおり、そこに居合わせたクレアはそんな彼の姿を目撃したそう。

「彼は(心の中で)葛藤している様子だった。そしてふと私の顔を見上げて、『俺はやるよ! やることにした!』って言ったの。まだ迷いが見え隠れしていたけど、(勢いで)『やるしかないんだ!』みたいな感じだった。私は彼にこう答えたわ。『あなたが出演を決めた気持ちは分かる。でも、私はまだ心の準備ができてないの』って。実際、あの時の私は心の準備ができていなかったと思う。そして公開された『タイタニック』を観た時…レオが違う世界に行ってしまったように感じたわ」

『タイタニック』のローズ役は最終的にケイト・ウィンスレットに決まり、作品は世界的な大ヒットを収めることに。その後レオに対し、周囲の人々の態度が(神輿を担ぐように)ガラリと変わっていく様を見て、クレアは少し恐怖心を抱いたのだとか。

「私自身も、(レオが手に入れたくらいの)知名度が欲しいとか、そのレベルに近づきたいという思いは持っていた気がする。でも、私には『タイタニック』に出演することができなかった…(本当の自分は)知名度なんて望んでいなかったのよ」

そう語るクレアは、作品に出演しなかったことについて、「後悔はゼロよ」ときっぱり回答しています。

実はその後、2011年の映画『J・エドガー』でも、レオの秘書役を演じてほしいというオファーがクレアの元に届いたそう。しかし同時期に、彼女はドラマ『HOMELAND/ホームランド』の主演のオファーも受けており、「主役の秘書役を演じたい? それとも自分が主役を演じたい?」と自問自答した末、映画ではなくドラマのオファーを受けることに決めたのだとか。

結果、『ロミオ+ジュリエット』以降2人の共演は実現されていないけれど、クレアは当時「レオの大ファンだった」とも語っており、一部で囁かれている“不仲説”ではなく、すべてはタイミングの問題だったのかも…?

いつかまた2人のタイミングが合致して、スクリーンで共演する姿が見られたら嬉しいですね♡