中国・武漢から約200人の邦人を乗せて羽田空港に到着したチャーター機(2020年1月29日撮影)。(c)Kazuhiro NOGI / AFP

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【AFP=時事】(写真追加)中国の習近平(Xi Jinping)国家主席は28日、これまでに130人以上の死者を出している新型コロナウイルスをめぐり、同国は「悪魔」のようなウイルスと格闘していると述べた。各国は中国に滞在中の自国民の避難準備を整える一方、米国はワクチンの開発を進めていると表明した。

 新型ウイルスの感染者は中国国内で5300人を超えたほか、国外の10か国以上で報告されており、世界各地で懸念が高まっている。

 日本とドイツは、中国国外で初となるヒトからヒトへの感染を確認したと表明。

 日本政府が派遣したチャーター機1機は28日夜、武漢(Wuhan)に到着。29日未明に邦人約200人を乗せて日本に向け離陸し、同日午前8時45分ごろ、羽田空港(Haneda Airport)に到着した。米国、欧州連合(EU)、そして韓国も今週中に同様の措置を取る方向で動いている。

 習氏は、北京を訪問した世界保健機関(WHO)のテドロス・アダノム・ゲブレイェスス(Tedros Adhanom Ghebreyesus)事務局長に「現在、中国の人々は新型コロナウイルス感染症の流行との深刻な闘争の渦中にある」と語った。

 さらに「この流行は悪魔であり、われわれはこの悪魔を見逃すわけにはいかない」と述べ、中国政府は透明性を維持し、「適時に」情報を開示する意向だと表明した。

 習氏の発言に先立ち、中国中部・湖北(Hubei)省の地元当局者らの保健衛生上の緊急事態への対応をめぐり、中国のソーシャルメディア上には多くの怒りの声が上がっていた。

 米首都ワシントンでは、保健当局がワクチンの開発に着手したと表明する一方、完成には数か月かかるとの見方を示した。

 米厚生省のアレックス・アザー(Alex Azar)長官はこれまで3回にわたって支援を申し出たものの、実現しなかったと明らかにした上で、中国に対し「さらなる協力の姿勢と透明性」を示すよう求めた。

【翻訳編集】AFPBB News

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