FC東京FWアダイウトン

写真拡大

[1.28 ACLプレーオフ FC東京 2-0 セレス・ネグロス 東京ス]

 最前線に入った新助っ人は力強かった。劣悪なピッチの中でも技術の高さを示し、水たまりでボールが止まる難しい状況でもドリブルでボールを運んだ。さらに、FC東京FWアダイウトンはダメ押しとなるゴールを華麗に奪ってみせた。

 新システムの4-3-3。最前線の真ん中に入ったのがアダイウトンだった。大雨となった、この日。「サッカーができるような状況ではなかった」と振り返ったように、ショートパスやドリブルはまともに使えない劣悪なピッチに。しかし、「どういう状況、コンディションであっても私たちは勝たないといけない」と自らの武器を示し、チームに勝利をもたらそうとしていた。

 ロングボールが多くなる展開。体を張ってマイボールにするだけでなく、鋭い動き出しで最終ライン裏を突く。そして、ドリブルでもボールを運ぶ。決して細かいタッチではない。ボールを巧みに浮かし、長く蹴り出してゴールに近付こうとした。

 相手の脅威となり続けた男は、1-0とリードして迎えた後半44分に勝利を決定付けるゴールを陥れる。

 相手の攻撃をはね返したボールがアダイウトンの元へ。自陣センターサークル内。ワンタッチ目で追走する相手を振り切り、ツータッチ目で寄せてくる相手を置き去りに。そして、相手GKの動きを見極めたスリータッチ目。PA外、右足から放たれた鮮やかなループシュートがネットを揺らし、ダメ押しとなるゴールが生まれた。

「前半から結構GKが前に出ていたので、チャンスがあるなと思っていた。長いドリブルをしたとき、GKが出てきたのが見えたのでループシュートという判断をして決めることができた」

 厳しい状況でつかんだ勝利。チームは4年ぶりのACL本戦出場を決めた。「私たち本来のサッカーとは違ったけど、その中で皆で戦い、気持ちが入った試合ができた。勝てたことを嬉しく思うし、自分もゴールを決められた。サポーターも非常に喜んでくれたと思う」と充実した表情を浮かべた。

(取材・文 折戸岳彦)