相手ゴール前の絶好の位置での直接FK。キッカーの永戸は自慢の左足で狙ったが、ぬかるんだピッチに足をとられて思い通りのボールを蹴れなかった。写真:田中研治

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[ACLプレーオフ]鹿島0-1メルボルン・V/1月28日/カシマ

 見せ場のひとつだった。15分、好位置での直接FKのチャンスを得る。

 キッカーは、今季の新加入選手のひとり、永戸勝也。昨季は仙台でリーグトップの10アシストをマークするなど、正確なキックや質の高いセットプレーを武器とするレフティだ。

 しかし、放たれたボールはバーの上に。狙い通りの一発を放てなかった。この日の天候は雨。ぬかるんだピッチが影響して上手く蹴れなかったようだ。

「ちょっと滑るかな、っていうのは予想できていたんですけど、思った以上に芝がずれたので。まだ、このピッチに慣れていないのが出てしまった」

 そう語る永戸だが、試合を通じては、まずまずのパフォーマンスを披露した。「ビルドアップの時に高い位置を取って、テンポ良く動かして、相手に隙ができたら中にボールを通して、そこから攻撃につなげていく。相手のプレッシャーも回避できていたところがあったので、前半からやれていたと思う」と振り返る。

 スタメン定着へのアピールとしては悪くなかった。ただ、試合は0-1の敗戦で、ACL本戦に進むことができず。チームとして結果を出せなかったことに悔しさを滲ませる。

「最後の精度だったり、決め切るところを前半からもうちょっとできていたら、結果は大きく変えられたのかな、という印象です」

 SBとして、組み立ての部分で重要な役割を担うと同時に、フィニッシュにも関与できる実力がある。次こそは、その自慢の左足で決定的な仕事を見せてほしい。

取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)