大卒ルーキーの紺野。FC東京加入1年目からスタメン奪取なるか。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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 2020年1月25日、FC東京が今年初めて公開練習を行なった小平グランドでひとりの選手に目を奪われた。「あれ? 中島翔哉かな?」と思ってしまうほど小柄で、そのプレースタイルもどこか中島に似ていた。

 紺野和也──。身長は161センチで、高校時代は“武南のメッシ”、大学時代は“法政のメッシ”と言われていたドリブラーで、今年からFC東京に加入した大卒ルーキーだ。ボールを持った際は独特の雰囲気を醸し出し、リズミカルなドリブルでチャンスを作ろうとする。この日行なわれたミニゲーム形式のトレーニングを見てそんな印象を抱いたが、本人がこだわっているのもドリブルだった。

「(武南高時代は)自由に攻撃していいよと言われて、自分の特長であるドリブルを生かすのがチームのためになるんじゃないかと思っていました。とにかく、ドリブルで仕掛けることを意識していました」
 
 天性のドリブラー。軽快かつ華麗なボールタッチはセンスの塊だからこそ繰り出せる技術のように見えた。本人曰くボールをもらう時は「どれだけ良い体勢でもらえるかを意識している」、さらに相手を抜く際は「感覚的なものがあるんですけど、相手の重心だったり、タイミングを意識しています」。

 そんな彼に、訊いてみる。「プレースタイルはかつてFC東京でプレーしていた中島翔哉選手に少し似ていますよね」と。すると、「そうですかねえ」と笑顔を見せる。

 ただ、紺野が理想とするのはリオネル・メッシ。小さい頃から映像を見て、そのプレーを真似してきたという。

 沖縄キャンプで「それなりに自分のプレーを出せた」という紺野が今季目標とするのは、「スタメン奪取」と「結果」だ。

「攻撃だけをやっていても試合に出られない。かといって、守備重視でもダメ。守備は最低限やって、攻撃に重きを置きたい。やるべきことはしっかりやりつつ、自分の特長を出したいです」

 ファン・サポーターにスペクタクルを提供してくれそうな紺野。いずれ中島のように、FC東京からヨーロッパに旅立つ日も来るのだろうか。そんな想像はさて置き、まずは目の前の試合、ACLプレーオフのセレス・ネグロス戦(フィリピン)で出番があれば存分にアピールしてほしい。

取材・文:白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集部)