薄暗く凝った撮り方の探偵物語だというので、期待してみたが、演出が独りよがりでイマイチのめり込めない。気取りすぎだ。葉村晶(シシド・カフカ)はミステリー専門の古書店の2階に住む転職だらけのついてない女探偵である。店主の富山(中村梅雀)にはタダで住まわせる代わりに彼女をこき使おうという下心がある。

朝ドラで長い髪の美人を演じて印象深かったシシド・カフカの初主演作だが、髪をバッサリ短くしたので男みたいに見える。ある日、男運の悪い姉の珠洲(すず・MEGUMI)が突然やってきて、海外旅行に行けと迫る。珠洲は殺人事件に巻き込まれていて、事もあろうに晶を被害者に仕立てる陰謀に加担していた。晶はネットニュースで被害者として顔写真まで出たので、刑事が捜査にやってくる。

殺人事件の本当の被害者は資産家の嫁で・・・。いろいろあって、第1回の最後には、晶の目の前で姉の珠洲が自殺してしまうのだ。思わせぶりの出だしで、警視庁のエリート警視、岡田正太郎(間宮祥太朗)が晶に接近してきたり、複雑な背景がありそうである。

人気原作の映像化らしいが、全体に画面は暗いし集音が悪いし、見ていてイライラする。探偵ものは映像や音声がはっきり伝わってきて初めて没入できるわけで、作り手は脚本がわかっているので気取っていられるが、アップ多用のシシドの撮り方も気に入らない。梅雀や店に屯する連中にも今のところあまり魅力は感じられない。(放送2020年1月24日22時〜)

(黄蘭)