ファンフェスタに参加したドジャース・前田健太【写真:盆子原浩二】

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ファンフェスタでチームメートと交流「もちろんみんな思うところはあると思う」

 ドジャースの前田健太投手が25日(日本時間26日)、米球界を揺るがしているアストロズの“サイン盗み問題”について語った。この日、チームのファンフェスタに参加した前田は「それは過去のことで、やってなかったらドジャースが勝ったかもわからない。もう終わったことですし今後はなくなると思うので、今年ワールドチャンピオンになれるように目指すだけ」と前を向いた。

 前田は、2017年のポストシーズンでは9試合に救援登板し、2勝0敗2ホールド、防御率0.84と活躍した。しかし、敵地で行われたアストロズとのワールドシリーズ第5戦の5回にアルトゥーベに同点3ランを被弾。これが同年のポストシーズン唯一の失点だった。「あれがあったからどうこうとか今は気にはならない。今さらチャンピオンリングを貰ったとしても喜べることではないと思うので、今後、獲れるように頑張りたい」と過去のことは水に流す。

 世界一をかけた第7戦では、当時ドジャースのダルビッシュ有投手が1回2/3を投げて5失点でKO。「ダルさんもああいう感じで打たれるのは中々ないことですし、そう思ったら色々と納得いく部分もあります。ピッチャーとしては今後こういう問題が明るみに出て、なくなっていくのはすごく大きなこと」とこれを機に浄化されることを期待した。

 チームメートとも久しぶりに交流し、「明らかに圧倒的な差で負けていれば諦めもつきますけど、そうではなかったし、あと一歩のところだった。もしそういうものがなければ結果は変わっていたかもしれないというのは、もちろんみんな思うところはあると思います」と不満の声も聞いた模様。それでも「もう2年前のことですし、今年勝てば悔しさもなくなる。正々堂々と戦って今年チャンピオンリングを獲れれば、そういう話も忘れられる」と今季の雪辱を誓った。(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)