お金を貯めている人、貯まらない人にはそれぞれ共通点があります。今回は、ある行動に対して、貯めている人、貯まらない人がそれぞれどのような対応をしているか、具体的に例をあげて解説します。あなたはどちらにあてはまるでしょうか?ぜひチェックしてみてください。



○□貯めている人:まとめ買い

○□貯まらない人:ちょこちょこ買い

貯めている人は週1回のまとめ買いと、週途中で足りなくなったものを2〜3品買い足すのが一般的な買い物パターン。スーパーに買い物に行くと、何かしらお買い得品があったり、おいしそうなお惣菜があったりして、つい余計なものまで買ってしまいます。それを避けるためにもまとめ買いを心がけています。買いたいものを我慢するくらいなら、最初からスーパーに行かない方がラクだと考えているようです。

一方、貯まらない人はちょこちょこスーパーに行っては、そのとき食べたい物、目についたものを買います。これでは出費がどんどんかさむことになります。

○□貯めている人:持たなない

○□貯まらない人:買いだめする

貯めている人は日用品のストックを持たないか、持つとしても今使っているものがなくなりそうになってから。洗濯用洗剤や食器用洗剤は基本的に詰め替え用を使用し、今使っているものがなくなりそうになったら、次の買い物の際に買います。トイレットペーパーは残り2ロールになったら、ティッシュペーパーは最後の1箱を開封してから買います。

貯まらない人は、ドラッグストアで特売をしていたり、新製品を見つけたりするとフラ〜と立ち寄って買ってしまう傾向があります。結果、お金は貯まらず、日用品のストックがたまることに。

○□貯めている人:必要なときしか見ない

○□貯まらない人:ヒマさえあればいじっている

貯めている人は格安スマホを使用している人が多く、データ容量を小さめに設定しています。スマホを使うのはウェブサイトの閲覧、メール、LINE程度。

貯まらない人はスマホで動画を見たり、ゲームをしたりすることが多い傾向があります。通信速度が落ちることを気にして大手キャリアを使用するので、スマホ代が1万円以上になっている人が多いようです。

○□貯めている人:買ってもよし

○□貯まらない人:手作りにこだわる

貯めている人が頻繁に総菜を買っているというわけではありませんが、疲れたときや時間がないときは、「総菜を利用してもいい」ルールにしています。というのも、節約のためにムリをすると長続きしないことがわかっているから。節約は継続してこそ効果があらわれます。

貯めている人は普段、節約していれば、たまに総菜を買ってラクしてもよしとしています。外食をするよりは、総菜を買った方が安上がりだと判断するのです。

貯まらない人の中で、節約を心がけている人は少なくありませんが、貯めている人とは違って、「総菜を買う=ムダ使い」と考えるので、総菜は買わずに手作りにこだわります。逆にそれがストレスとなり、他のところでムダ使いをしたり、総菜は買わないけれど外食をしてしまったり・・・。結果的に、食費が高くなってしまうのです。

○□貯めている人:たっぷりとる

○□貯まらない人:夜更かし型

貯めている人は睡眠を大事にしています。寝不足だと家事や仕事の効率が落ちるうえ、十分な睡眠が健康の要と考えているので、早寝早起きのライフスタイルを実践しています。

貯まらない人は、夜、ダラダラとテレビを見たり、SNSをしたりして夜更かし型の傾向があります。電気代をムダに使いがち、ともいえます。寝不足が原因で風邪など体調不良になれば、薬代や病院代などの出費も発生し、良いことはひとつもありません。

このように、生活習慣や毎日の暮らしのちょっとした場面で、貯めている人と貯まらない人には違いがあります。もし自分がやっていることが貯まらない人の習慣や行動パターンにあてはまるようなら、貯めている人の習慣にチェンジしてみましょう。変えることで、あなたも貯めている人の仲間入りをするはずです。





村越克子

フリーランスライター。学習院大学文学部心理学科卒業。編集会社を経て、フリーに。主婦を読者対象とした生活情報誌を中心に執筆。家計のやりくりに奮闘する全国の主婦を取材し、節約に関する記事を数多く手がける。執筆協力に『綱渡り生活から抜けられない人のための絶対! 貯める方法』永岡書店など。