GIフェブラリーS(2月23日/東京・ダート1600m)のステップレースとなる、GII東海S(京都・ダート1800m)が1月26日に行なわれる。

 過去7年、中京競馬場で行なわれていた同レースだが、今年は京都競馬場での開催となる。過去にも、京都競馬場(ダート1900m)で行なわれていた期間(2010年〜2012年)があり、レース予想においては、そちらのデータを参考にすることもできるが、その時の開催は5月。中央競馬のダート戦線が最も盛り上がるシーズンから外れ、フェブラリーSのステップレースといった位置づけもなかった。

 ということは、ダートの一線級や有力馬が休養に入っていることが多い。そうなると、そこでの結果を参考データとするには、やや信頼を欠く。

 したがって、舞台条件は異なるものの、今回は開催時期を何より重視。過去7年の中京開催の結果を参考にして、レースの行方を占いつつ、今年のレースで激走しそうな”穴馬”を探し出してみたい。

 過去7年の中京開催では、先にも触れたとおり、ダート戦線の”ベストシーズン”であり、フェブラリーSのステップレースといった位置づけであるため、GIでも有力視されるような実績馬がこぞって参戦し、それなりの仕上げで挑んでくることが多かった。 

 それゆえ、京都開催の3年間と比べると、中京開催の7年間は、1番人気の戦績がすこぶるいい。京都開催では馬券圏内(3着以内)に入ったのは1頭(2010年2着のトランセンド)だけだが、中京開催では7年すべての年で1番人気が馬券に絡んでいる(5勝、2着0回、3着2回)。

 そういう意味では、今年も1番人気を無視するのはどうか。おそらく、フェブラリーS連覇を狙うインティ(牡6歳)が人気を集めるだろうが、同馬は押さえておいたほうがいいかもしれない。

 とにかく1番人気が圧倒的な強さを誇るレースだが、8番人気以上の伏兵馬もしばしば突っ込んで来ている。その分、3連単では時に好配当が生まれている。なかでも、2017年は1番人気のグレンツェントが勝ったものの、2着に12番人気のモルトベーネ、3着に10番人気のメイショウウタゲが入って、3連単は46万5440円という高配当をつけた。

 今年もそんな波乱を期待して、ここからは”穴馬”探しに尽力したい。

 まずは、1番人気が敗れた2回の勝ち馬をピックアップしてみたい。2013年のグレープブランデー(4番人気)と、2016年のアスカノロマン(4番人気)である。

 実は、この2頭には共通点がある。地方交流を含めて重賞での好走歴があり、前年に重賞勝ちはないものの、オープンレースを制していること。さらに、2走前がGIIIみやこS(京都・ダート1800m)に出走している、という点だ。

 こうした条件に当てはまる馬が、今年も2頭いる。アングライフェン(牡8歳)とスマハマ(牡5歳)である。

 ヴェンジェンス(牡7歳)とロードアルペジオ(牡7歳)も近いタイプではあるが、ヴェンジェンスは前年にオープン以上の重賞勝ちがあって上位人気が見込まれるため、ロードアルペジオは前年に勝ち星がなく、重賞での好走例もないため、外した。

 さて、アングライフェンとスマハマは、どちらも甲乙つけ難いが、過去に勝った2頭は5歳馬で、ともに4番人気だった。ならば、ここでは同じ5歳馬で、4番人気前後の支持を得そうなスマハマを上にとって推奨したい。

 あらためて過去7年の結果を見てみると、重賞勝ちがありながら、人気薄だった馬の好走例が目についた。

 2013年に8番人気で2着となったナムラタイタン、2015年に9番人気で2着となったグランドシチー、2018年に6番人気で3着となったモルトベーネらがいい例となる。いずれも、直近のレースで振るわずに人気を落としていたが、重賞勝ちがある実力馬の軽視は禁物、ということだ。


東海Sでの大駆けが期待されるモズアトラクション

 それでは今年、重賞勝ちがありながら、人気薄になりそうな馬はいるだろうか。キングズガード(牡9歳)、モズアトラクション(牡6歳)あたりが、その候補と言えそうだ。

 2頭とも面白い存在だが、例に挙げた過去の3頭が直近2走以上で馬券に絡んでいないことを考えると、より”穴馬”として妙味があるのは、モズアトラクションか。

 最後に、過去このレースで大穴をあけた2頭、2017年に12番人気で2着となったモルトベーネと、2018年に13番人気で2着に入ったコスモカナディアンについて、注目してみた。

 すると、この2頭にも共通点があることがわかった。ともに、前年に自身2度目となる1600万下(現3勝クラス)を勝ち上がっていたこと。そして、その後のオープンや重賞では振るわず、「ここで勝ち負けするのはどうか」といった評価を受けていたことだ。

 今回も、これらに近いタイプがいる。マイネルクラース(牡6歳)だ。

 同馬は、昨年6月の灘S(阪神・ダート1800m)を勝って、2度目の3勝クラス突破を決めた。しかしそれ以降は、オープン競走に4度出走するも、5着、13着、11着、14着と惨敗を続けている。

 こうした現状からして、普通に考えれば、重賞で勝ち負けを演じるのは難しい。ここでは、相当な人気薄になると思われるが、過去にもこうした馬が激走した例があることを鑑みると、少しくらい押さえてみるのも悪くない。インティ絡みでも、かなりの高配当が見込めるのではないだろうか。 1番人気が強い東海S。それでも、うまく”ヒモ穴”を引き当てれば、オイシイ配当がゲットできるかもしれない。そんなチャンスをもたらしてくれる存在が、ここに名前を挙げた馬の中にいてもおかしくない。