日本サムスンの販売特約店を務めるITGマーケティングは、USB 3.2 Gen 2(10Gbps)接続で生体認証(指紋)に対応した外付けポータブルSSD「Samsung Portable SSD T7 Touch」(以下、T7 Touch)を発表。2020年2月下旬から発売します。ブラックとシルバーの2色展開で、店頭予想価格(税込)は以下です。

500GB:19,980円

1TB:29,980円

2TB:52,980円

Samsung Portable SSD T7 Touch。女性の手でもすっぽり収まる名刺サイズのポータブルSSD


製品パッケージ。従来モデルのSamsung Portable SSD T5と比べて、パッケージは小型化


T7 Touchの本体サイズはW85×H57×D8.0mmとほぼ名刺サイズ、重さも58gと大変軽量です。USBストレージクラスのデバイスですが、セキュリティ機能のために管理ソフトウェア「Samsung Portable SSD Software 1.0」が必要。Samsung Portable SSD Software 1.0のシステム要件はWindows 7以降、Mac OS X 10.10以降、Android 5.0以降で、パスワードの登録に加えて、最大で4本の指紋登録に対応しています。

指紋を登録しておくと、指先ひとつでロックを解除できるため、パスワード入力よりもはるかに手軽です。最大4本の指紋登録はすべて自分の指でもいいですし、オフィスで使う場合などはチームメンバー各人1本の指紋を登録しておく、といった運用も便利でしょう。

名刺との比較で、ほぼ同サイズ


前モデルに該当するSamsung Portable SSD T5との比較。本体は少し大きくなったものの薄く、パスワードロックに加えて指紋認証に対応。「付属のUSB Type-Cケーブルも柔らかくなって、取り回しやすくなりました」とのこと


管理ソフトをインストールしない状況で認識させると、このように最小限の領域しか認識しません


アプリからパスワードと指紋を登録


指紋認証を行うと、すべての領域を使えるようになります




【動画】外付けポータブルSSD「Samsung Portable SSD T7 Touch」の指紋認証

PS4のように管理アプリが使えない機器でも、指紋認証で利用可能。ただ、現時点では「やってみたらできた」というもので、メーカーが正式に動作確認をアナウンスしているわけではありません


SSDとしては、PCIe接続のモジュールを採用しています。スペック値では、シーケンシャル読み込み最大1,050MB/s、シーケンシャル書き込み最大1,000MB/sと、従来製品と比べて約1.9倍、HDD比ならば約9.5倍の転送速度です。大容量のファイルでもストレスなく扱えます。接続ケーブルはUSB Type-A to Type-Cと、USB Type-C to Type-Cの2本が付属していますが、収納ポーチのようなものは同梱されません。

また、情報を外部に持ち出す際には暗号化が不可欠です。T7 TouchはAES 256ビット ハードウェア暗号化をサポートしており、指紋認証と合わせればかなり強固なセキュリティを実現できます。大容量データの持ち運び、外部とのやりとりが必要なシーンでも、比較的安心して使える外付けSSDといえるでしょう。

従来モデル「Samsung Portable SSD T5」のソリューション展開の一例。対応するカメラと直結して、撮影データを書き込めます