ブームの台湾まぜそば、実は“名古屋メシ”。なんで「台湾」?
 台湾グルメではなく、名古屋メシ。

「台湾まぜそば」が流行っています。これ、発祥は台湾ではなく、日本。愛知県・名古屋市の「麺屋はなび」が考案した“パンチのあるまぜそば”なのです。ただ、ブームとは言え、食べられる店はまだまだ限定的。

 そこで今回は、「元祖・台湾まぜそば」をご紹介しながら、お家でも手頃に食べられるアイテムを6つご案内したいと思います。

◆元祖。台湾まぜそばは、コレ。お取り寄せして作ってみた

 先に述べた通り、台湾まぜそばの発祥は、名古屋市・中川区にある「麺屋はなび高畑本店」。台湾ミンチ(唐辛子とニンニクを効かせた醤油味のピリ辛ミンチ)を極太麺に乗せた、汁無し麺の一種で、代表的な具は台湾ミンチ、生の刻んだニラ・ネギ、魚粉、卵黄。そしてポイントは、「おろしニンニク」をたっぷり絡めて食べることなんだそう。

 私も実際に、はなびのお取り寄せを注文して、作ってみました。

 辛スパイシーな「ミンチ」。スタミナたっぷりな「ネギ・ニラ・ニンニク」。そして強い旨味を放つ「魚粉」の強烈な3種を、濃厚な「卵黄」がまとめてくれる、究極にエネルギッシュな組み合わせになっています。また、独特の全粒粉入り太麺が、タレや肉味噌に絡み合い、モチモチと食べ応えも抜群。

 うん、確かにこれは元気をもらえるおいしさで、また食べたくなる“病みつき感”は必ずやともなうでしょう。ちょうど風邪気味だった私には、ありがたい麺料理でもありました。

 さてさて。お取り寄せ以外で台湾まぜそばを食べるとなると、以下3つの選択肢が考えられます。

〔猷阿呂覆咾療絞泙膿べる⇒元祖の味が楽しめる
他のラーメン店で食べる⇒他店ならではのアレンジした味が楽しめる

N篥狄品・インスタント食品で楽しむ⇒お家で気軽に楽しめる

 また、冷凍食品やインスタント食品以外にも、ファミリーマートへ行くと「台湾風まぜそば」が気軽に食べられます。あくまで、“風”ですが……。

 しかし、そもそもなぜ「台湾」なのでしょうか。

◆そもそも何故「台湾」なのか

 まずは、愛知県出身の女子SPA!編集部員に聞いてみました。

「名古屋メシなのに、なぜかやたら『台湾』に乗っかりたがるのか、それはもう謎に思っていたんですけど、『名古屋まぜそば』『名古屋ラーメン』よりは語呂もいいし、どことなく美味しそうだし、なんかよくわからんけど、『台湾、乗っかってごめん』くらいの認識ですね」

 と、愛知県出身者でも理由を把握しているわけではない様子。

 ただ調べてみると、きちんとその名前にも理由があったようで、そもそも名古屋の台湾〇〇の由来は、今やご当地名物となりつつある「味仙」だそう。台湾出身の店主が、名古屋の人々の舌に合うように現地の麺をアレンジしたのが始まりでした。茶色い食べ物が大好きな愛知県民ですので、“台湾系”もバッチリはまり、徐々にその勢力を広げていったという訳です。ちなみに、台湾に台湾ラーメンはありません。

 さてそんな、「台湾まぜそば」や「台湾ラーメン」も、いろいろな食品メーカーからインスタント袋麺や、カップ麺、冷凍食品、ソースなどが出ており、全国で手軽に買うことができます。見かけた際にはぜひ、買ってみてはいかがでしょう。

 名古屋に旅行へ行けば、愛知県民なら誰でもご存知「寿がきや」のお土産用「台湾ラーメン」も売っていますよ。「そうだ 名古屋、行こう。」

<文・写真/スギアカツキ>

【スギアカツキ】
食文化研究家、長寿美容食研究家。東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。基礎医学、栄養学、発酵学、微生物学などを学ぶ。現在、世界中の食文化を研究しながら、各メディアで活躍している。女子SPA!連載から生まれた海外向け電子書籍『Healthy Japanese Home Cooking』(英語版)好評発売中。著書『やせるパスタ31皿』(日本実業出版社)が発売中。Instagram:@sugiakatsuki/Twitter:@sugiakatsuki12