「住みたい街1位」横浜市民の嘆き・・・荒れる成人式にカジノ誘致、治安の悪化は避けられない!?

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 「住みたい街」ナンバーワンは2年連続で横浜市−。

 リクルート住まいカンパニーが調査し、昨年発表した「SUUMO住みたい街ランキング2019 関東版」では、横浜が堂々の2連覇を成し遂げました。

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成人式でグループ同士による乱闘騒ぎが勃発


 JRに私鉄、地下鉄が利用でき、都心へのアクセスもよく、みなとみらいにランドマークタワー、赤レンガ倉庫など洗練されたおしゃれ観光スポットが身近にあるのも魅力。意外に公園も多く、緑と海に囲まれる中で暮らせるのも人気のポイントでしょう。都心と比べて家賃や地価もリーズナブルで、手を伸ばしやすい点も高評価につながっています。

 プロ野球の横浜DeNAベイスターズやサッカーの横浜F・マリノスなど、プロスポーツも盛んで、一度住んだら地元愛が芽生えるのも当然と言えるでしょう。

 ところが−。

 そんな横浜に憧れ、都心から移り住んだ40代会社員のAさんは、語気を強めて不安をあらわにします。

 「今年の横浜アリーナで行われた成人式、あれはひどすぎますよ。ウチの子はまだ幼いですが、『荒れる成人式』で大人の仲間入りをするのかと思うと、不憫でなりません」

 横浜市の成人式といえば首都圏屈指の大会場、横浜アリーナで開かれます。巨大都市だけに、午前と午後の2回に分けて開催されるのですが、今年の午前の部では、林文子市長がスピーチを述べている間、グループ同士による乱闘騒ぎが勃発しました。

それでもカジノ誘致は推進あるのみ?!

 今ではさいたまスーパーアリーナにその座を奪われましたが、一昔前は横浜アリーナといえば総合格闘技団体がビッグマッチを行い、数々の名勝負が生まれた聖地。だとしても、なぜこんな晴れの日にマウントパンチやキックの雨あられを見なくてはならないのでしょうか。

 前述のAさんは嘆きます。

 「警察も甘いんですよ。仲間内のトラブルということで、逮捕者はゼロだったじゃないですか。公の場で暴力行為が容認され、ニュースでは繰り返し流された。後輩たちは『こんどは俺たちも目立ってやろう』と企むことでしょう。爆竹音だって、あの場にいたら『テロでは?』と勘違いしてもおかしくありません。それが無罪で野放しなんて、恥さらしもいいところです」

 子育て中の30代、B子さんもため息をつきます。

 「横浜がこんなに治安が悪い地域と思われてしまうのが、本当に悔しくて…」

 そして、こう続けるのです。

 「林市長は自分のスピーチ中にあんな騒ぎを起こされて、治安の悪化がいかに住民を不安にさせるかを肌で感じたことでしょう。それでも、カジノを誘致すると考えているのでしょうか」

 昨年、林文子市長はカジノを含む統合型リゾート施設(IR)の誘致を表明したところ、市民は一斉に反発。横浜市が18年に実施したパブリックコメントでは94%が否定的な意見を寄せました。

 街の発展になぜ、賭博で負けた人の金銭を当てにしなくてはいけないのか。治安や風紀が乱れ、横浜ブランドの失墜につながってしまうのではないか…。そんな市民の不安はお構いなしとばかりに、行政は着々と誘致の決定に向け、準備を進めています。

 B子さんは語気を強めます。

 「ブランドって、人間における信頼と一緒ですよね。築き上げるには途方もない時間と労力がかかるものですが、失う時は一瞬。横浜の未来が心配です」

 荒れる成人にはノーペナルティーで野放し、カジノ誘致は推進あるのみ…横浜よ、それでいいのか。善良なる市民の嘆きは、まだまだ続いていきそうです。

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

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