U-23代表惨敗も…森保監督続投で3月シリーズはどうする? 東京五輪でメダルを狙うなら最強メンバーでの強化を!
成功した2度を振り返ると、シドニーの時はフィリップ・トルシエ監督(U-18ベトナム代表監督)がA代表と五輪代表を一元的に強化していたから、楢崎正剛(名古屋アカデミーGKコーチ)、森岡隆三(解説者)、三浦淳宏(神戸SD)という顔ぶれは違和感なく、彼らはそれぞれに統率力を示していた。ロンドンでは吉田麻也(サウサンプトン)と徳永悠平(長崎)を抜擢。溶け込む時間は短かったが、リーダーシップに秀でた2人がチームに前向きな変化をもたらした。
この前例を踏まえると、今回も周囲をまとめて牽引できる人間を選ぶべきだ。戦力的には手薄感の強い1トップの大迫勇也(ブレーメン)、ボランチの柴崎岳(ラコルーニャ)が確実視されているが、もう1人は吉田や長友佑都(ガラタサライ)のような求心力のあるタイプを加えるのが得策と言っていい。
文●元川悦子(フリーライター)