村田諒太(2018年撮影)

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ボクシングのWBA世界スーパーミドル級、ミドル級スーパー王者サウル・アルバレス(29)=メキシコ=の次戦が混沌としてきた。アルバレスをプロモートするゴールデンボーイプロモーションズのオスカー・デラホーヤ氏が2020年1月20日、アルバレスの次戦について言及。海外の専門サイト「ボクシングニュース24」が報じたもので、対戦候補のひとりにWBA世界ミドル級正規王者・村田諒太(34)=帝拳=が挙がっている。

村田は「上位3番」に入る対戦候補

アルバレスの次戦について、これまで海外メディアなどは5月2日にWBOスーパーミドル級王者ビリー・ジョー・サンダース(英国)との対戦が有力と報じられてきた。「ボクシングニュース24」によると、デラホーヤ氏は「サンダースは最有力候補ではない」と明言した上で、デラホーヤ氏が近日中にメキシコに出向いてアルバレス陣営と話し合いの場を持つという。

デラホーヤ氏はアルバレスの次戦に関して、ミドル級とスーパーミドル級両階級の可能性を示唆。「ボクシングニュース24」の記事では、アルバレスの対戦候補となりそうなミドル級とスーパーミドル級の選手を取り上げている。ミドル級では6人の候補が挙がっており、村田の名も入っている。記事では、村田はこの6人のなかにおいてアルバレスが対戦候補としている上位3番までに入るべきだと報じている。

「ミドル級に戻るのは少し難しいかもしれないが...」

村田と契約を結ぶ米国大手プロモート社トップランクのボブ・アラム氏は、アルバレス戦に前向きな姿勢を見せており、5月の日本開催を目指している。アルバレスはここ数年、メキシコの祝日「シンコ・デ・マヨ(5月5日)」に合わせる形で、5月5日付近で試合を行ってきた。「5・2サンダース戦」の情報はこれに沿ったもので、日本開催ならば5月の中旬以降となる可能性もある。

サンダースは2015年12月にWBO世界ミドル級王座を獲得。この王座を3度防衛して返上し、19年5月にWBO世界スーパーミドル級王座を獲得して世界2階級制覇に成功。ミドル級時代からアルバレスとの対戦が浮上していたが、ここまで実現していない。プロデビュー以来負けなしの29勝(14KO)の戦績を誇り、2階級制覇の実績からアルバレスの対戦候補に挙がっていた。

アルバレスは昨年11月にWBO世界ライトヘビー級王座を獲得し、世界4階級制覇を達成。この王座は返上したものの、階級を上げたことでミドル級に戻った際の減量が不安視されたが、デラホーヤ氏は「ミドル級に戻るのは少し難しいかもしれないが選択肢としてある」と話している。