イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の外国人戦闘員の家族らが収容されているシリア北東部ホルの避難民キャンプ(2020年1月14日撮影)。(c)Delil SOULEIMAN / AFP

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【AFP=時事】英紙ガーディアン(Guardian)は20日、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の新しい最高指導者の素性が情報当局によって特定されたと報じた。

 同紙は匿名の情報当局者2人に取材。ISの新指導者は同組織の創始メンバーの一人で、イラクで少数派ヤジディー(Yazidi)教徒の奴隷化を指揮したアミル・モハメド・アブドル・ラーマン・マウリ・サルビ(Amir Mohammed Abdul Rahman al-Mawli al-Salbi)容疑者だと報じた。同容疑者は世界各地での作戦も監督しているという。

 ISは昨年10月に最高指導者アブバクル・バグダディ(Abu Bakr al-Baghdadi)容疑者が米軍特殊部隊の急襲作戦によって死亡した数日後、後継者としてアブイブラヒム・ハシミ・クラシ(Abu Ibrahim al-Hashimi al-Quraishi)氏を指名したと発表した。だが、一部の専門家は新最高指導者の素性は依然不明だと述べていた。米国は8月の時点でクラシ氏を最重要指名手配のテロリストに加えていた。

 ガーディアンによると、サルビ新最高指導者はバグダディ容疑者の死から数時間以内に選ばれた。「クラシ」氏は、他のIS幹部や情報当局が把握していなかったサルビ新最高指導者の偽名だという。

 サルビ新最高指導者はイラクのタルアファル(Tal Afar)生まれで、トルクメン系家族の出身。IS幹部の中で数少ない非アラブ系の指導者だが、シャリア(イスラム法)の学位をモスル大学(University of Mosul)で取得。このイスラム法学者としての経歴が、IS内での昇進の一助となったという。

【翻訳編集】AFPBB News

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