スーダン首都ハルツームのクレシ公園で飼育されている栄養失調のライオン(2020年1月19日撮影)。(c)ASHRAF SHAZLY / AFP

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【AFP=時事】北アフリカ・スーダンの首都ハルツームの公園にいる「栄養失調で病気の」アフリカライオン5頭を助けて──インターネット上で、こんな呼び掛けが広がっている。より良い飼育環境に移すよう求める声もある。

 5頭のライオンは、ハルツームでも高所得層が住む地区にあるクレシ(Al-Qureshi)公園に設置されたおりの中で飼育されているが、この数週間は餌と医薬品の不足に苦しんでいるという。

「公園でライオンたちを見たときは震えた。皮膚から骨が浮き出ているんだ」と、ライオン救済運動「#Sudananimalrescue(スーダンの動物救済)」を始めたオスマン・サレハ(Osman Salih)さんはフェイスブック(Facebook)に記している。「関心のある人々や団体に、支援を強く呼び掛けている」

 公園職員や獣医師によると、ライオンたちの健康状態はこの2〜3週間で悪化した。体重が約3分の1に減ってしまったライオンもいるという。

 公園の運営母体は地元自治体だが、運営費は一部を一般からの寄付で賄っている。公園管理人は、「餌が手に入らない時もある。自腹で餌を買って与えることもよくある」とAFPに語った。

 スーダンでは経済危機が悪化の一途をたどっており、中でも食料価格の高騰と外貨不足は深刻だ。

 アフリカライオンは、国際自然保護連合(IUCN)によって絶滅危惧種の1段階下の「危急種(Vulnerable)」に指定されている。個体数は1993〜2014年で43%減少し、現在はわずかに約2万頭が生存しているとされる。

【翻訳編集】AFPBB News

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