ポルシェEVタイカン・ターボS、EPA航続距離が約309kmに留まる。下位モデルよりもさらに短縮
ポルシェ初のEVタイカン・ターボは2019年12月に米国環境保護庁(EPA)による航続距離計測が行われ、約201マイル(約323km)という、期待される数値に比べかなり控えめな結果をたたき出していました。

年が明け、こんどはタイカンの上位モデルとなるタイカン・ターボSの航続距離測定が行われましたが、EPAはこの最上位モデルについて航続距離約192マイル(約309km)という値を記しています。

なお、近年日本でも採用されつつある国際的な燃費試験法(WLTP)によるタイカンの航続距離は、タイカン・ターボで最大279マイル(約450km)、タイカン・ターボSで最大256マイル(約411km)でした。タイカン・ターボSの価格が18万8960ドル(約2077万円)もすることを考えたとき、このEPA航続距離はいささかもの足りない印象を多くの人に与えてしまうかもしれません。たとえばタイカン・ターボSのおよそ半額で販売されているテスラModel S Performanceモデルの場合、そのEPA基準による航続距離は348マイル(約560km)に達します。

テスラModel Sは0-60mph加速など走行性能でも十分スーパーカーに劣らない高性能EVですが、その外観や設計コンセプトはあくまで高級セダンであり、購入希望者からは実用面も重視されます。

一方、ポルシェ・タイカンの顧客希望者は第一に「それがポルシェであること」を重視すると思われ、そのスタイリング、インテリアの高級感や美しさを求める人たちと考えられます。

また、テスラ車ではスーパーカーをもしのぐ全開加速性能を堪能できるLudicrous Plusモードが用意されるるものの、バッテリーに悪影響をおよぼすとして一定時間のうち2回だけしか全開加速は試せません。しかしポルシェは「長時間にわたり持続的に最高のパフォーマンスを維持できる」と豪語しており、サーキットや直線コースなどに持ち込めば、ポルシェならではの走りを存分に楽しめるようにしています。

もちろん航続距離が短ければ、広大な国では都市から都市への移動すら困難な場合もあり得ます。ただポルシェ初のEVを買うような人なら、長距離移動用に別の車(もしくはその他の移動手段)をすでに持っているとも考えられるため、結局は大したことではないのかもしれません。



Source: Fueleconomy.gov
Via: Autoblog