与えられたテーマに基づいてたった1カ月でゲームを作成する競技会「Game Off」の2019年度大会の結果が発表されました。結果発表に伴って全ての作品がオープンソースで公開されており、ピクセルアートアクション・ローグライクパズル・ポイントアンドクリック謎解きアドベンチャーなど多種多様なジャンルの受賞作品がプレイ可能となっています。

Game Off 2019 - itch.io

https://itch.io/jam/game-off-2019

Game Offは与えられたテーマに基づいてたった1カ月でゲームを作成するという競技会。参加者は1カ月でゲーム作成を行った後、出来上がった作品をお互いにプレイし合って票を入れ合い、優勝者を決定するという仕組みです。Game Offは毎年11月1日から開催されており、2019年度大会には「飛躍」というテーマがお題として選ばれました。

このお題は自由な解釈が許されており、2019年度の「飛躍」を例にとれば、「キャラクターが進化して何かを克服する」「キャラクターのジャンプ能力で障害を乗り越える」という解釈や、「暦の飛躍が起きる『うるう年』である2020年が舞台」といったこじつけめいた解釈もOK。参加者は自由な発想とゲーム作成を楽しむことが求められます。

そんなGame Off 2019の1位から5位までの優秀者が、2020年1月14日に発表されました。

Game Off 2019 Winners - The GitHub Blog

https://github.blog/2020-01-14-game-off-2019-winners/

◆1位:Sealed Bite

1位に輝いたのは、ピクセルアートワークが特徴的な2Dアクションの「Sealed Bite」。選評いわく、「短いながらも『メトロイドヴァニア』の秀作」とのこと。

ソースコードだけでなく、実際にプレイ可能なゲーム本体もダウンロードできるので、実際に遊んでみます。

Sealed Bite by securas, Wondard

https://securas.itch.io/sealedbite

64bit版Windows向け、MacOS向け、32bit版Widnows向けのクライアントがそれぞれ置かれていますが、今回は64bit版Windows向けのクライアントの「SealedBit_Win64.zip」をダウンロードします。



ダウンロードした「SealedBit_Win64.zip」をWindows標準の解凍機能などで解凍。



生成されたフォルダ内の「SealedBite.exe」をダブルクリックしてゲームを起動します。



「Sealed Bite」のタイトル画面はこんな感じ。Xボタンを押してゲームを開始します。

「Sealed Bite」はWASDないし方向キーが移動、Spaceがジャンプという横スクロールプラットフォームアクション。



ゲーム開始時はジャンプと移動しかできなかった主人公ですが、ゲームを進めていくと狼男に噛まれてしまいます。



狼男に噛まれてしまったことで、X/Jボタンで攻撃が可能に。ボタンを押している最中に円形のメーターが表示されて、近くの敵に矢印が向きます。



矢印が向いているタイミングでX/Jボタンを放すと敵にアタック。



プレイしてみると、シンプルなシステムながらも操作性の良さから、テンポ良くプレイできる印象。セーブ地点が随所に配置されているため、死んでもすぐに再開可能なので、ストレスを抱くこともありません。アートワークやミュージックも魅力的で、実際にグラフィックのカテゴリでも「Sealed Bite」が1位に選ばれたとのことでした。



◆2位:Retrochase

未来から来た「歩けないけどワープできる忍者」を操作するスタイリッシュアクション「Retrochase」が2位に選ばれました。「今まで見たことのないゲームスタイルで、本当にカッコいい」という選評が引用されていました。

RetroChase by MaximeGammaitoni

https://maximegammaitoni.itch.io/retrochase

「Download」ボタンをクリックして「RetroChase.zip」をダウンロードします。



「RetroChase.zip」を解凍して、生成した「RetroChase.exe」をダブルクリックしてゲームを起動。



タイトル画面はこんな感じ。クリックしてゲームをスタートします。



「Retrochase」は操作方法がクリックのみという非常にシンプルな3Dアクション。主人公にできるのは、クリック時のカーソルの位置めがけてワープすることのみ。





移動先に敵がいると、忍者刀で攻撃して突破してくれます。



敵の攻撃が雨あられのように降り注ぐ中、ワープ能力をどのように生かせば先に進めるかを考えるパズル要素がメイン。時にはアクション能力も問われるので、手際よく操作することも求められます。被弾しても直前のチェックポイントからリスタートするので、気軽にプレイできるゲームでした。



◆3位:BLAWK

総合3位に輝いた「BLAWK」は、「ゲームのウィンドウ自体を動かす」という新奇な発想で、イノベーション(革新的)カテゴリーで1位を獲得。「飛躍」というお題を見事に表現したという賛辞も寄せられていました。

BLAWK by Andy Bae

https://im-a-good-boye.itch.io/blawk

上記ページから、「Download Now」をクリック。



以下のように寄付を募るポップアップが表示されますが、「No thanks, just take me to the downloads」をクリックすると、無料でダウンロードが可能です。



「Download」ボタンをクリックして、ファイルをダウンロードします。



解凍してできた「BLAWK.exe」を起動すると、「BLAWK」のウィンドウ自体が画面上を跳ね回るという演出でゲームがスタート。「BLAWK」がどんなゲームなのか一目で理解できるムービーが以下。ウィンドウ自体を動かして、中の鳥を転がしたり跳ねさせたりする斬新すぎるゲームとなっています。

BLAWK - Move the Game Window to Move Your Character in this Inventive Little Retro Puzzle Platformer - YouTube

「BLAWK」はディスプレイの解像度が1920×1080のPCでしかプレイできないとのこと。ただ、実際に1920×1080の環境を用意したのですが、起動はしたもののBLAWKのウィンドウは動かせませんでした。

◆4位:The Gems

キャラクターやオブジェクトをクリックしてストーリーを進めるというポイントアンドクリック型のアクションアドベンチャー「The Gems」は、オーディオカテゴリでも1位を獲得。アートワークやゲームスタイルなどが洗練されているところが高い評価につながりました。

The Gems by sharpfives

https://sharpfives.itch.io/gems

The GemsはChromeならブラウザでプレイすることも可能です。今回はオフラインでプレイするため、「Download Now」をクリック。



寄付金を求められますが、「No thanks, just take me to the downloads」をクリックして次へ。



「The Gems」はMac版、Linux版、Windows版のそれぞれのクライアントがダウンロード可能です。今回はWindows版の「Download」ボタンをクリック。



ダウンロードしたファイルを解凍して、「the-gems.exe」をダブルクリックするとゲームが起動します。スタート時の「The Gems」はこんな感じで、主人公と思われる人と、中央に大木が見えます。



大木の右下にある小さなオブジェクトにカーソルを合わせると、吹き出しで手のアイコンが表示されるので、クリックしてみます。



すると、水玉模様のキノコを獲得しました。



ウィンドウの縁にカーソルを合わせると、異なるマップに移動可能。



右側のマップにはリスがいました。



話しかけると何やら鳴き声をたてて……



さらに右のマップに逃亡。



追いかけてみると、荷物を提げた人を発見。



話しかけてみると、「キノコを持ってないか?」と聞かれたので、「yep(はい)」を選んでみることに。



すると、「キノコが5つ欲しい」と言われてしまいました。The Gemsはこんな感じで、クリックによって発生するイベントや会話を楽しむゲーム。幻想的な世界の中、パズルや敵との争いを通して世界の謎に迫る物語です。



◆5位:Noneuclilypads

プレイするたびに展開が変わるローグライクのパズルゲームが「Noneuclilypads」です。直感的で洗練されたゲームシステムに加えて、グラフィックを含めたアートワークも高い評価を受けました。

Noneuclilypads by winterbeak

https://winterbeak.itch.io/noneuclilypads

「Noneuclilypads」はブラウザ上でも動作するゲームです。「Run game」をクリックするとダウンロードが始まります。



ダウンロードが終了すると、「Click here to launch the game」とボタンが表示されるので、クリックしてゲームを起動します。



タイトル画面はこんな感じ。赤枠部分のスイレンの葉にのっているカエルが主人公。



カエルがのっている葉に隣接する葉をクリックすると……



カエルがぴょこんとジャンプして移動してくれます。



カエルを「Play」まで動かしたらゲーム開始という斬新なタイトル画面になっています。



ゲーム画面はこんな感じ。池の上に葉が浮かんでおり、その上には主人公のカエルの敵となるヘビやナメクジがうごめいています。まずは降り立つ葉を選択。今回は赤枠の葉にのることにしました。



「Noneuclilypads」は主人公のカエルと敵が1アクションずつ交互に行動するゲーム。マップ上にいる敵は、体に白く小さな「シラミ」をまとわりつけています。



主人公のカエルは敵の体からシラミを食べて、冬を越す前にエサを蓄える必要があります。



シラミが集まったな、と思ったら主人公のカエルがいる葉をクリックすると、次のターンに大ジャンプして次のステージへ行くことができます。シラミを集めずに次のステージに行くこともできますが、冬が来るまでにかなりの量のシラミを食べる必要があるので、かなり忙しくなるわけです。

広いスイレンの葉にのると、自分や敵が「分身」します。分身時は、どれかが偽物というわけではなく、全てが本体。全ての分身が同時に攻撃することもできますが、分身それぞれが攻撃を受けて一気にダメージを受けることも。



敵は主人公のカエルに直線的にむかってきますが、主人公のカエルは敵の倍速で動くことができます。ターンごとに敵の行動を予測しながら逃げ回ってシラミを集めるわけですが、次第に壁際に追い詰められることに。そうすると大ジャンプで次のステージに逃げることを余儀なくされますが、逃げていると冬までにシラミが集まらないというパズルゲームならではの忙しさが堪能できるゲームでした。

以上5本の受賞作の他にも、Game Off 2019で作られた200本を超える作品が公開されています。

Submissions to Game Off 2019 - itch.io

https://itch.io/jam/game-off-2019/entries