アカウミガメの赤ちゃん。チュニジア・クリアト島にて(2019年8月17日撮影)。(c)AKIM REZGUI / AFP

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【AFP=時事】地中海に浮かぶチュニジアのクリアト島(Kuriat islands)では、観光客とアカウミガメの共存が成立している。ここでは、チュニジア政府と地元の非政府組織(NGO)が協力して、2017年からアカウミガメの保護プログラムを導入し、海水浴に訪れる観光客に環境についてのレクチャーを提供しているのだ。

 首都チュニスの南方、地中海に面した町のモナスティル(Monastir)の沖合にあるクリアト島は、アカウミガメにとって地中海南岸での最西の営巣地でもある。

 アカウミガメのふ化シーズンは7月〜10月。この時期、日帰りの観光客数百人が日々島を訪れるが、島では訪問客の規制などはしていない。その代わりに地元のボランティアと協力して、観光客らに地域の動物に関する情報の提供を行っている。アカウミガメはクラゲを捕食し、100年ほど生きるといった情報だ。

 もし運がよければ、ふ化したばかりのカメが海へと移動する様子やボランティアがサポートする様子も見ることができるという。ふ化したばかりの無防備なカメの大きさは5センチほど。

 アカウミガメは、国際自然保護連合(IUCN)によって「危急種(Vulnerable)」に指定されている。20歳ごろに性成熟し、その後は2〜3年ごとに繁殖行動をする。

 クリアト島では昨年、42個の巣穴が確認された。1997年にモニタリングが開始されて以来、卵の数は年々増加しているという。

 島でのこうした取り組みについて、沿岸保護の政府機関を率いるアハメド・ベン・ハミダ(Ahmed Ben Hamida)氏は、「ここでは、環境および経済活動のバランスが取れるよう努めている」と説明した。

【翻訳編集】AFPBB News

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