チェルシーのリース・ジェイムズ photo/Getty Images

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現在のイングランド代表で1つのストロングポイントとなっているのが、右サイドバックだ。マンチェスター・シティのカイル・ウォーカー、リヴァプールのトレント・アレクサンダー・アーノルド、マンチェスター・ユナイテッドのアーロン・ワン・ビサカと、それぞれ異なる強みを持つ実力者が揃っている。

ただ、ここにもう1人加えるべきなのかもしれない。英『The Sun』が絶賛しているのは、チェルシーDFリース・ジェイムズだ。20歳のジェイムズは昨年9月にトップチームデビューを果たしたばかりの選手で、前述した3人に比べると経験値が不足している。

しかし、ポテンシャルは以前から非常に高く評価されている。パワー、スピードに加え、チェルシーで活躍したパット・ネヴィン氏はクロスの精度も元イングランド代表MFデイビッド・ベッカムを思わせるものがあると絶賛している。

「全盛期の頃のベッカムはクロスが最大の特長だったが、私がベッカムのクロスについて言及したのはリース・ジェイムズのクロスにベッカムに近いものを見たからだ。単にディフェンスとGKの間にクロスを送るのは簡単だが、DFが足を出すのが怖く、GKが飛び出すチャンスもないボールを的確に送るのは難しい。リースはその分野で素晴らしい」

EURO2020でのイングランド代表入りは早すぎるかもしれない。アーノルド、ウォーカーらの方が実績もある。しかし同メディアはジェイムズがアーノルド、ウォーカー、さらにはアトレティコ・マドリードでプレイするキーラン・トリッピアーの3人を掛け合わせたハイブリッドだと称えている。

ウォーカーの持つスピード、パワー、アーノルドやトリッピアーにも負けず劣らずのクロス精度が評価される理由で、20歳のジェイムズも2022カタールワールドカップの頃には大きな戦力になっているかもしれない。イングランド代表の右サイドバック争いは世界屈指の激しさと言ってもいいだろう。

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