「まるでおまけの大会」シャラポワがブリスベンでのコート配分に疑問

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マリア・シャラポワ(ロシア)は、男子の「ATPカップ」が同時に開催されていたため外側のコートでの開始を余儀なくされた女子の「ブリスベン国際」について、「おまけの大会」のようだと発言したと、英Guardian紙が伝えた。

シャラポワは、予選勝者のジェニファー・ブレイディ(アメリカ)に敗れ、初戦で姿を消したものの、新設された男子団体戦「ATPカップ」がブリスベンのセンターコートを優先的に使用したことに疑問を投げかける女子テニスの有名選手たちの一団に加わった。


「ATPカップ」グループステージはその週の水曜日にすべての試合が終了。それまでは女子世界ランキング1位であるアシュリー・バーティ(オーストラリア)のような選手ですら、シーズン開幕戦となる「ブリスベン国際」の4日目まで、センターコートで試合をすることができなかった。


これに対し、「全米オープン」優勝経験者であるスローン・スティーブンス(アメリカ)は敬意を欠くと表現し、二度の「ウィンブルドン」覇者であるペトラ・クビトバ(チェコ)は不公平だと主張していたが、シャラポワも発言を差し控えることはなかった。


「ブリスベン国際」の大会ディレクターであるマーク・ハンドリー氏が見ている試合後記者会見の席で、シャラポワは、女子の有名選手たちは大会初日からセンターコートで躍動するだけの価値があったと述べた。


シャラポワは「(センターコートから離れたコートで大会を開始したことについて)確実に違いがわかるし、気がつくものよ。まるでおまけの大会のような気分ね。この大会にはセンターコートでプレーする価値のある女子選手がたくさん出場していると思う。トップ10選手のうち、6人が出場しているわけだから」と語った。


さらにシャラポワは、来年以降の大会に向けてこの状況が考慮されるよう願い、「これについて、誰もが意見を交わしてみるべきだと思うわ。私の意見は部外者としてのものだけれど」とコメント。


しかし、「ATPカップ」に出場していたオーストラリア代表のキャプテン、レイトン・ヒューイット(オーストラリア)は、この2大会の競合によって男子選手も影響を受けたと主張。「そうは言っても、僕たちも希望通りに練習時間を確保することができなかったんだよ。男子選手たちのためのコート配分というものもあるはずだ。だからお互い様だと思うね」


テニスデイリー編集部)


※写真は2020年全豪オープンイベントでのシャラポワ
(Photo by Darrian Traynor/Getty Images)