解任論が高まる森保一監督(51)にA代表専念プランが浮上している。東京五輪に臨むU―23日本代表は同アジア選手権(タイ)の1次リーグで敗退し、指揮官への批判が集中。今後は日本サッカー協会の技術委員会で処遇が議論されるが、本番まで約半年での体制一新は大きなリスクも伴う。そこで森保監督の兼任を解消し、五輪指揮官に横内昭展コーチ(52)の“昇格”を待望する声も出ている。

 森保監督の進退問題が浮上する中、ついにこの男も“参戦”した。元日本代表MF本田圭佑(33)は自身の公式ツイッターに「U―23」と題し「批判は大いにしたらいいけど、代替案を言わずにただ批判してる人が多いけど、それじゃ何も変わらんよ。あと、まだ本番じゃないからね」と投稿。世論の不満が高まり、指揮官の「解任」を唱えるならば、後任候補を挙げたうえで議論すべきと指摘した。

 その“代替案”については、大会後に開かれる技術委員会で話し合われる予定だ。また、日本サッカー協会の田嶋幸三会長(62)は「様々なことについて森保とも個人的に話そうと思っている」と話し、帰国後に直接面談を実施する構えだ。

 一方で日本代表OBからは善後策として兼任解消を提起する意見が出ている。「そもそも兼任をすることが無理。世代の違う2チームを見るのは大きな負担でしょ」とA代表と五輪代表を同時に指揮するのは難しいとし「横内さんがやればいい。ずっと(五輪世代を)見ていたんだから」。

 横内コーチは2017年12月の五輪代表チーム立ち上げからコーチとして選手を指導。森保監督がA代表の活動で不在時には監督代行として指揮を執り、選手やこれまでのチーム状況も把握していることからスムーズに体制を移行できる。

 監督としての実績が乏しい点は懸念材料となりそうだが、実は指導者の間では手腕が高く評価されている。Jクラブ関係者は「ヨコさんは叩き上げで細かいところに目配り、気配りができる。若いころからアンダー世代の指導もやってきて特に若手の“乗せ方”がうまい。勝負師の一面もあるから監督に向いている」と太鼓判を押す。

 東京五輪世代の選手たちからも信頼が厚く、これまでチームを実質的に切り盛りしてきた。監督代行として指揮した昨年6月のトゥーロン国際では強豪を次々と撃破して史上初の決勝進出を果たし準優勝。同10月にはアウェーでブラジルから大金星を挙げるなど、国際舞台で発揮する手腕と度胸も折り紙付きだ。

 兼任を解消すれば森保監督もA代表の強化に腰を据えて取り組める。“横内監督”が日本の救世主となるか。