スペシャル感やスポーティさを表すためにサブネームが付けられた

 完全な新型車が登場する場合、まったく新しい車名というだけでなく、サブネームが付けられることもある。最近では少なくなったが、簡単に言えば枝分かれという形で、メリットとしては元のクルマのイメージを継承しやすく、それでいてフレッシュな印象を演出しやすいというのがあるだろう。今回はサブネームで出発したクルマたちを紹介しよう。

1)トヨタ・マークII

 コロナから派生したからマークII。実用車のコロナに対して、スペシャリティ感を加えたことで、マークIIとした。またイギリス車で、マークIIという車名がよくあったので、そのイメージを取り入れたというのもある。

2)トヨタ・プレミオ

 マークIIから派生したコロナも、セダン不振の影響を受けてイメージチェンジ。それで付けられたのがコロナプレミオで、最後期にはプレミオとなった。

3)トヨタ・カムリ

 カムリは消滅してしまったマークIIに対して、トヨタのミドルセダンとしていまでも人気だ。もともとはセリカカムリとして誕生したもので、イメージとしてはセリカ譲りのスポーティなセダンといったところで、18R-GEUを積んだGTもあった。販売チャンネルの変遷もあって、2年ほどしか販売されなかった。

4)日産エルグランド

 最近は元気がなくて残念だが、元祖LLクラスミニバンとして人気を博したエルグランド。こちらは1ボックスのキャラバンとホーミーのサブネームとして誕生した。ちなみにベースは1ボックスではなく、クロカン用のシャシーを使用していた。販売的にも大ヒットとなって、エルグランドとしてひとり立ちした。

元のクルマのイメージを継承したが、違和感があり外されたものも

5)トヨタ・ノア

 もともとはタウンエース、ライトエースのワゴン版として付けられたのがノア。ヴォクシーはのちに販売店違いで付けられたもので、当時はタウンエースノア、ライトエースノアとして区別していた。

6)日産シーマ

 バブルの象徴、シーマ現象とまで呼ばれたシーマはセドリック、グロリアのサブネームとして登場。バッジにも小さく、それぞれの車名はあしらわれていた。その後、シーマとして独立。

7)ホンダ・インスパイア

 ホンダのミドルセダンと位置付けられているのが、インスパイア。2012年に国内での販売は終了してしまったが、海外ではまだ健在だ。もともとはアコードインスパイアとして登場していて、アコードよりも上のクラスだった。上のクラスなのに、下位クラスのアコードの車名が付いているのは、違和感あったところで、早々にアコードの名前は取れた。

8)ホンダ・シャトル

 こちらは健在だが、もともとはシビックシャトルとして登場。初代シティと同じデザイナーということもあって、ベースのシビックを縦に伸ばしたような不思議なキャラクターで登場した。その後、シビックの消滅もあり、フィットシャトルとなって、現在はフィットも取れて、シャトルとして販売されている。ふたつのメインネームを持っていた珍しい例だ。