JR山陰線江原(えばら)駅(兵庫県豊岡市)で昨年末、駅のホームに取り残されたベビーカーが線路上に転落し、2歳の男児が負傷していたことが14日、わかった。

 JR西日本は、事案を公表していなかった。

 同社福知山支社によると昨年12月25日午前10時ごろ、2両編成のワンマン電車(福知山発豊岡行き)で、女性がベビーカーを最後尾のドアから車内に引き上げて乗せようとしていたところ、30代の男性運転士が気付かずドアを閉め、電車を発車させたという。

 運転士は女性から知らせを受けて停車。同じ頃、ホーム上の防犯カメラを見た駅員が、約1メートル下の線路上に転落していたベビーカーを救助した。男児は擦り傷を負ったが、電車と接触した形跡はなかったという。電車は約5分後に再出発した。

 JR西は女性に謝罪。運転士は規則通り、ホーム上にある後方確認用の鏡で複数回、安全確認したと説明しているという。一方で、「ベビーカーの辺りは影になっていて見えなかった」とも話しているという。同社広報部は「あってはならないこと。社内では念入りに注意喚起していきたい」。公表していなかった理由は「電車の運行に影響が少なかったため」と話している。(茶井祐輝)