清宮が思いの丈を語った

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【特別連載・選ばれし者の誓い(5)】世界の舞台へ――。東京スポーツ新聞社制定「2019年度プロレス大賞」受賞者が20年の構想を語る特別連載「選ばれし者の誓い」第5回は、2年連続敢闘賞を受賞したノアの清宮海斗(23)が登場だ。昨年はGHCヘビー級王座を6度防衛して新生ノアを支えた。V7戦(4日)で潮崎豪(37)に敗れて王座陥落したが、ベルトの代わりに新たな目標を胸に秘めて16日の授賞式に臨む。

 ――2020年最初の大会で王座を失った

 清宮 もう立ち直りましたよ(笑い)。敗れたとはいえ、後楽園2日連続で超満員札止め(4日=1539人、5日=1528人)でしたから。興奮しました。また新たな景色を皆さんにお見せすることができたと確信しています。王座戦の翌日からもう、気持ちの切り替えもできましたし。

 ――昨年は1年間、ベルトを死守した

 清宮 これまでは、まずGHC王座を防衛しなければならないという大前提があった。でもベルトを失ったことで動きやすくなった。今はいろんな選択肢が見える。ベルトを再びこの手に戻すことは最終目標であっても、最大目標ではない。そこに至る過程で自分の可能性を試したいんです。一番は海外遠征。初めてのカナダ武者修行(17年7〜12月)から帰国して2年間、ずっと考えてました。今なら1か月間欠場して海外に渡ったとしても、将来につながるのであれば、会社もファンの皆さんも許してくれるんじゃないかと。

 ――具体的には  

 清宮 原点であるカナダ、そしてメキシコ、ヨーロッパですね。日本で新生ノアを背負うことに必死だった自分とは、また違う自分を覚醒させることができると信じています。特に南米や欧州は未経験なので、想像するだけでワクワクします。僕はまだ23歳ですから、吸収できることは山ほどあるんじゃないですか。

 ――対他団体というテーマは

 清宮 昨年は9月の大阪大会で武藤(敬司)さん、秋山(準)さんというスーパーレジェンドと組ませていただいた。継承しなければならない遺伝子を感じた。またあの身震いするような瞬間を味わいたいですね。それと11月の両国国技館では、丸藤(正道)さんがグレート・ムタと初対戦しましたよね。あの異次元対決は自分もぜひ経験したい。他団体の同世代の選手とも、チャンスがあれば触れ合いたい。

 ――残念ながら、16日は丸腰での授賞式となる

 清宮 日常生活でも「あれっ、俺のベルトどこにいったんだろ?」って思う瞬間が何回もあるんです。最後の1ピースが欠けてしまったような、味わったことがない違和感…とでも表現すればいいのかな。でも大丈夫です。その1ピースは年頭からピカピカに磨き、最後は収まるべき場所に戻しますから。

 ――今年はさらに上を目指す

 清宮 MVPとベストバウトですよね。でもその最高峰については自分から言うべきことではないし、それは少し礼を欠いているかなと。欠けている最後の1ピースがカチッとはまった時、周りの方やファンの方に決めていただくのが一番です。だからやるしかない。今年もノアはさらに前進を続けます。