河童丸の2019年に入手したガジェットたちを振り返り!

2020年のお正月も明けてすっかり普段通りの日常が戻ってきておりますが、今回はちょっとだけ個人的な昨年の話題をお届けします。

本記事ではいつものレビューやニュースといった記事とはちょっと趣向を変えて筆者が2019年中にゲットしたスマートフォン(スマホ)やパソコン(PC)などのガジェットたちを振り返って紹介していこうと思います。

正直なところ手を出した製品が筆者から見るとかなり個性的なものばかりで偏った感もあるのですが、ネタにできそうと考えての執筆となりました。箸休めな話題として軽い気持ちで楽しんでいただければ幸いです。

なお、紹介する記事はあくまでも「2019年中に入手した端末」となりますので、発売されたのが2018年でも筆者の入手した時期が2019年となったものも含むのでご了承ください。それではさっそく見ていきましょう!

【Alldocube製「Alldocube X」(2019年1月)】


クラウドファンディングで入手した有機ELディスプレイの大画面タブレット

はじめに入手したのは2018年にクラウドファンディングサイト「Indiegogo」にて発表されてプロジェクトが成立したAndroidタブレット「Alldocube X」。ちょうど年初に到着したため、2019年に最初に入手した端末となりました。

本機のコンセプトは“そこそこの値段で手に入るミドルクラスの性能を持った有機EL高精細ディスプレイのタブレット”としてクラウドファンディングされ、実際に3万円以下で入手できました。

チップセット(SoC)はMediaTek製「MT8121」(2.1GHzヘキサコアCPU)、内蔵メモリー(RAM)は4GBとなっており、Androidタブレットとしてはまずまずの性能を持っています。


側面に指紋認証センサーが搭載

サムスンディスプレイ製の約10.5インチWQXGA(2560x1600ドット)有機ELディスプレイを採用しており、動画の視聴には最適。現在も筆者のベッドサイド端末として運用中です。


クラウドファンディング出資者には専用のスタンドケースが付属

ちなみに今は大手ECサイト「Amazon.co.jp」でも購入が可能で執筆時点(2020年1月現在)では4,000円引きのクーポンが配布されているようなので興味のある方はチェックしてみてください。

ALLDOCUBE X 10.5インチ タブレット 2560x1600解像度 Samsung Super Amoled スクリーン Wi-fiモデル 2.1GHz 6コアCPU Android8.1 デュアルカメラ8.0MP 指紋 RAM 4GB/ROM 64GB シルバー
ALLDOCUBE



【TCL Communication製「BlackBerry Key2 LE」(2019年2月)】


ミドルスペックなBlackberry Key2の廉価モデル

続いて手に入れたのは2月にストレート型QWERTYキーボード搭載スマホ「BlackBerry KEY2」の廉価モデル「BlackBerry KEY2 LE」(SIMフリー)を購入しました。

LEでない方のKEY2と比べてSoCが「Snapdragon 636」と1段低くなっていたり、スペースキーの指紋センサー以外のキーボードがタッチセンサーでないこと、カメラの性能が抑えめなどの性能の低下があるものの、BlackBerry KEY2 LEには独自の3色のカラーバリエーションが用意されており、その中に赤(Atmic)があったことが購入の決めてとなりました。

そして何よりもKEY2と比べてスペックが抑えられているとはいえ、ミドルスペックのスマホとして十分な性能を有していたことなどもあったのも購入に踏み切ったポイントとなっています。今はBlackBerry Passportの役目を引き継ぎ、キーボードスマホ枠として持ち歩いています。


上品な赤いフレームがたまらない


BlackBerry KEY2 LE Champagne シャンパンゴールド【日本正規代理店品】
BlackBerry



【Huawei Technologies製「HUAWEI Mate 20 X」(2019年2月)】


日本未発売の「Ultraサイズ」なMate 20バリエーションモデル

日本で発売されなかったHuawei Technologies(以下、ファーウェイ)のプレミアムスマホ「HUAWEI Mate 20」シリーズのバリエーションモデルの1つである「HUAWEI Mate 20 X」を購入しました。本機はなんと言ってもは7.1インチという大画面ディスプレイ搭載のファブレットモデルです。

筆者が同じく高性能な「HUAWEI Mate 20 Pro」に目をくれずにHUAWEI Mate 20 Xを購入した理由はソニーモバイルコミュニケーションズ製スマホの中でも名機と親しまれた「Xperia Z Ultra」やASUSTeK Computer(以下、エイスース)製「Zenfone 3 Ultra」といった大画面モデルの後継となるスマホを欲していたためでした。

HUAWEI Mate 20 XはHUAWEI Mate 20 Proと同じSoCで、カメラも同じLeicaと協業して開発したトリプルカメラで、華やかな写真の撮影が楽しめつつも大画面な7.1インチとなっている上にHUAWEI Mate 20 Proでは省略されていたイヤホンマイク端子まで搭載するなど、欲しい機能が“不足なく揃っていた”ところも惹かれた点です。また指紋認証センサーが独立しているのも個人的にはポイントが高かったです。


グラデーションの効いた背面デザインもキレイ


【HMD Global製「Nokia 9 Pureview」(2019年3月)】


世界初のペンタ(5眼)カメラ搭載のカメラ機能特化スマホ

Nokia 9 Pureviewは「Nokia」ブランドのスマホを開発・販売しているHMD Globalから発売されたAndroid One採用モデルです。最大の特徴はカールツァイス監修の3つのモノクロセンサーと2つのRGBセンサーからなる5眼のカメラとなっています。

また本機のカメラは5眼ではあるものの、どれかがマクロであったり、広角であったりといった用途別のレンズやセンサーを積むのではなく、すべてのカメラユニットが1つの写真を撮るために同時に動作するという他社スマホのカメラには採用されていない唯一無二な構成のスマホカメラとなっています。


カメラ性能を追求した5眼カメラは独創的な配置(なお、画像はエンボス柄の保護シールを貼っています)

写真の撮影はこの5つのレンズで同時に撮影を行い、キャプチャーされた5つの撮影データを1つの画像へ再構築することで、他のスマホ・カメラと比べて美しいディティールの画像が出来上がります。




カメラ機能以外の点としてはAndroid Oneシリーズということもあり、アップデートの頻度は高いのは好印象です。また画面内指紋認証センサーの完成度が低く、実用のレベルに達していないといった欠点もあるのですが、ぶっちぎりのカメラ性能に惚れこんだ「カメラの極致」に到達した機種であるのは間違いないでしょう。

【テラ製「un.mode phone 01」(2019年4月)】


5色のカラバリが用意されたシンプルケータイ

続いてもクラウドファンディングで手に入れた「un.mode phone 01」です。クラウドファンディングでの成立後、出資者への到着を経て現在は量販店やWeb通販サイトなどで購入可能な機能を通話とSMSに絞ったシンプルフォンのストレート型フィーチャーフォン(以下、ケータイ)です。

通話・SMS機能においても日本国内では3G(W-CDMA方式)のみの対応であることから海外へ持ち出してでのGSM方式での利用をしない限りは国内での事実上の製品寿命が見えてしまっているケータイではありますが、こういった「テンキーをキチンと搭載した携帯電話」の新機種は貴重な存在です。


大きくて押しやすいボタン

操作性の面でも国内の一般的な携帯電話の操作の作法に則ってない動作や操作時の反応などもありますが、この方向でのアプローチも間違っていないと思います。開発メーカーには是非、これらの不満やユーザーの要望をフィードバックした後継モデルに期待したいです。


内蔵アプリもメモやアラームなど必要最低限のシンプル


un.mode アンモード phone01 携帯電話本体 ガラケー マットブラック ケータイ docomo softbank対応 um-01_mb [エレクトロニクス]
住本製作所



【Black Shark Technologies製「Black Shark 2」(2019年6月)】


怪物級のスペックをもつゲーミングスマホのダークホース

XiXiaomi Technology(以下、シャオミ)が出資しているスマホメーカーであるBlack Shark Technologies製のゲーミングスマホ「Black Shark 2」の日本向けローカライズモデルを手に入れました。日本ではTAKUMI JAPANが正規代理店となって販売しています。

SoCには発売当時ではQualcomm製の最上位クラスのフラグシップ向け「Snapdragon 855」を搭載し、12GB RAM(日本では他に廉価モデルの6GB RAMも販売)といった高い基本性能のほか、ゲームパッドなどの豊富に用意された専用オプションが利用可能なゲームアプリを快適に遊ぶために生まれたAndroidスマホです。


スライドスイッチで切り替え可能なゲーミングモードを起動させることで、通知などをカットしてゲームへの集中力をさらに高めることが可能

動作させるための要求スペックのゲームアプリが快適に動くスマホなので、SNSやWeb閲覧などの普段使いでもその使い勝手は超快適です。現在、筆者の主力スマホの1つとして使っています。


一般向けのスマートフォンにはない「攻めた」デザインも大きな魅力です。

現在、日本国内において展開しているゲーミングスマホはBlack Sharkのほか、エイスースの「ROG Phone」や「ROG Phone 2」が販売されており、シャープの「AQUOS zero」がゲーミングを謳ったりしており、今冬中に新機種「AQUOS zero2」の発売が予定されています。間もなく登場するのではないかと噂されているBlack Sharkシリーズの後継モデルも是非、日本向けへの展開に期待したいところです。

Black Shark2(6GB+128GB JAPANモデル)【国内正規代理店】 (フローズンシルバー) [エレクトロニクス]
Black Shark



【シャープ製「AQUOS R3(型番:SH-04L)」(2019年6月)】


用途の異なる2つのカメラを持つシャープの「R」シリーズ第3弾

ここでやっと大手通信キャリア向けのスマホ「AQUOS R3」は前モデルのAQUOS R2と同様に動画撮影用と写真撮影用にそれぞれ別のカメラを搭載するというこれまたカメラへのアプローチが他のメーカーとは異なるスマホとなっています。

そして動画撮影機能は専用のカメラを備えてるだけあってかなりハイレベル。特に子持ちの親御さんにはオススメできる1台だと思っています。性能面でもフラグシップモデルだけあって動作もスムーズで、ステレオスピーカーや非接点の無線充電「Qi」への対応など、アピールポイントも数多いのも魅力です。


動画撮影専用のカメラを個別でもつスマホというのは、実はかなり珍しい

なによりも筆者好みの鮮やかな「レッド」が素晴らしい!個人的には「余所のスマホにはない個性・アプローチをもった赤いスマホ」というだけでもうやられてしまいました。なお、購入したのはNTTドコモ向けのAQUOS R3 SH-04Lとなっています。


筆者の心を大きく揺さぶった熱情のレッド


【GPD Technology製「GPD MicroPC」(2019年6月)】


コンパクトボディに外部接続端子てんこもりの小型Windows PC

こちらもクラウドファンディングで入手した「GPD MicroPC」。レガシーな外部接続端子であるRS-232ポートを搭載した6インチの小型Windows PCです。

メーカーの想定する用途としては工場などにおいての保守用機器の置き換えなどを狙った法人向けのモデルなのですが、非常に軽量で、耐衝撃性をもつ実用レベルのスペックを持つミニPCとしてモバイルPCファンからも注目を集めたマシンとなりました。


豊富な外部接続端子や片手で持てるコンパクトさが魅力。

モバイルノートPCなどと比べるとキーボードは小さくバリバリと文字や文章を入力するようなものではありませんが、コンパクトで手軽に持ち歩きできる「これぞガジェット」なマシンかと思います。

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【Xiaomi Communications製「Redmi Note 8 Pro」(2019年10月)】


機能の取捨選択が絶妙なミドルクラスゲーミングスマホ

昨年についに日本のスマホ市場にも参入を果たしたシャオミ。国内向けには1億画素超えのカメラを搭載するミドルハイレンジスマホ「Mi Note 10」および「Mi Note 10 Pro」を発売しましたが、筆者が興味を持って手にしたのは廉価ブランド「Redmi」の「Redmi Note 8 Pro」でした。

理由はSoCにMediaTek製の新チップセット「Helio G90T」を採用していること。Helio G90Tはミドルハイミドルクラス向けで、基本性能自体はQualcomm「Snapdragon」シリーズやHiSilicon Technologies「Kirin」シリーズのハイエンド向けSoCのレベルにまでは届きません。

性能自体はこれらのメーカーのミドルクラス向けのSoCと良い勝負ができるレベルなのですが、ゲームの動作に影響の大きいGPUの部分を高性能なもの(Mali-G76 MP4)を搭載することで、ミドルクラスのスペックのスマホながらそこそこ快適にゲームが動作するようになっているという機種なのです。

ゲームアプリを遊ぶ場合においてはミドルクラス向けSoCの中では頭一つ抜けた性能を持っています。もちろん最上位スペックを詰め込んだ本格仕様のゲーミングスマホには敵いませんが、比較的リーズナブルな価格で入手できるゲームメインのスマホという立ち位置にいるのが本機というわけです。

ハード面でもスピーカーがモノラルだったり、ディスプレイが有機ELでなく液晶で、外装も樹脂製であったりと安価なスマホであるためのスペックや機能の取捨選択が絶妙で、日本円にして3万円以下の価格で入手可能なスマホでありながら非常に魅力の高いものとなっています。


6400万画素のカメラを搭載しており、カメラ機能も十分に推せる性能


【LG Electronics製「LG G8X ThinQ(型番:901LG)」(2019年12月)】


2019年最後に現れた超個性派スマホ

最後はソフトバンクから発売された2画面対応のハイエンドスマホ「LG G8X ThinQ:901LG」です。2画面化できる専用ケースを付けないでそのままの状態であれば、クセのないハイエンドスマホであり、専用ケースを付けることでクラムシェルタイプの2画面スマホへ変貌するという合体によってその性格が大きく変わった製品です。

2つの画面はそれぞれ独立して動作が可能で、調べ物をしながら文章を入力したり、2つのゲームアプリを同時に起動して、それぞれを個別に進めて遊ぶことができたりと、使い方次第でいろいろな方向での活躍が期待できちゃいます。

また文句なしのハイエンドモデルにもかかわらず、本体価格が5万円台(オンラインショップでの製品価格は55,440円)に設定されており、その性能から考えればあり得ないほどに安いのも話題になりました。


この2画面をオプションで利用できるという変態端末強烈な個性のスマホは買わずにはいられませんでした


というわけで、2019年に筆者が手を出した端末たちをまとめて振り返って紹介いたしました。長い記事なってしまいましたが、ここまでお付き合いくださってありがとうございます。

2019年中にゲットしたスマホの中で特に気に入っていたものを3つ挙げるとするならNokia 9 PureviewとBlack Shark 2、BlackBerry KEY2 LEの3つです。それぞれ「スマホカメラの極致」や「ゲーミングスマホの極致」、「QWERTYキーボードと美しい赤い色への若干歪んだ愛」が選んだ基準です。

個人的な2019年のベスト3スマホはこの3つです。正直な話、AndroidにしてもXperiaやGalaxyの姿がなく、あまり一般的な選択をしてないなという自覚はしっかりとあるというのが振り返ってみての感想です。とはいえ、自分に正直に欲しいと思ったものを選んできたつもりですのでなにかしらの参考になるようでしたら幸いです。

2020年はいよいよ5Gによるサービスが本格的に始まり、メーカー各社がいろいろと試行錯誤の末に個性的なスマホやケータイ、タブレットなどが登場すると思います。ちょっとだけ変わったガジェット好きな筆者も楽しみに、そして買っていこうと思います。


せっかくなんで!?2019年入手端末積んどきました


記事執筆:河童丸


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