川崎に入団した神谷。今後の成長が楽しみな人材だ。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

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 1月11日に行なわれた川崎の新体制発表会見で、新加入選手の挨拶のシーン。「右足は小学生よりも蹴れないのでそこも注目してください」。自虐ネタで笑いを誘ったのが、東海学園大から入団したDF神谷凱士だ。

 高校、大学時代は知る人ぞ知る将来有望なタレントだった。最も評価されたのは、自慢の左足だ。

「左足一本でここまできた」

 本人が語るとおり、レフティDFは高いキック精度を誇り、縦パスやフィードで味方を活かす。足もとの技術に長けているだけに「ポゼッションなどを得意とするスタイルがこのチームでは求められるので、合っていると思います」と川崎スタイルへの適応にも自信を覗かせる。

「ボランチもCBもSBもできる」という守備のユーティリティは、大学時代は最終ラインを務め、「ボランチは2年くらいやっていないので、CBや左SBで特長を出せると思います」と、川崎ではCBでの起用が予想される。

 ライバルは最終ラインの軸である谷口彰悟、そして昨季は谷口の相棒の座を争った山村和也、ジェジエウと強力だ。それでも谷口や、同じレフティでSBとCBをこなす車屋紳太郎らを見本に「似た部分もあると思うので、多くのことを吸収していきたいです」と貪欲に語る。
 さらに驚かされたのが「これまであまり筋トレをやったことがない」と、技術力を重点的に伸ばしてきた点だ。そう考えると伸びしろは特大で、プロで戦える肉体を身に付けられれば、さらに大きな進化を果たせると言えるだろう。

 ちなみに学生時代は“神谷ツインズ”いわゆる双子プレーヤーとしても注目され、ともに東海学園高から東海学園大へ進学した弟の神谷椋士は讃岐への入団が発表されている。

「いずれかは同じピッチに立って勝負をしたい」

 ふたりはそう誓い合っているという。

 夢を胸に抱くレフティの可能性は無限大だ。もしかしたら今季の川崎で大きなサプライズを提供してくれるのかもしれない。

取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)

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