米Microsoftは1月9日 (現地時間)、「Microsoft Teams」アプリへのウォーキートーキー (Walkie Talkie)機能の追加など、ファーストラインワーカーの働き方や生産性向上をサポートする新たな取り組みを公表した。ファーストラインワーカーとは、店舗、建設、製造、病院といった現場の最前線で働く人達を指す。

ウォーキートーキー機能は、Teamsアプリを使ってスマートフォンやタブレットでトランシーバーのような音声通話 (push-to-talk)を可能にする。ウォーキートーキーという機能名だが、クラウドを介した通話であり、Wi-Fiまたはセルラーデータを利用できる端末同士で距離を問わずに利用できる。アナログ式のトランシーバーのように電波が届く範囲に通信が制限されず、また会話の混線や外部による盗聴の心配もない。ウォーキートーキー機能を活用することで、トランシーバーを必要とするような現場でワーカーが持ち歩くデバイスを減らせ、通信関連のコスト削減にもつながる。同機能は2020年前半にプレビュー提供を開始する予定。

クリアな音声、プッシュトゥトークですぐに会話できる

複数の現場のタスク管理を容易にするツールも今年前半に提供する。責任者が管理する店舗または特定の地域というようにターゲティングしてタスクリストを送信でき、リアルタイムでアップデートされるレポートを通じて実行状況をトラッキングできる。現場の従業員が受け取るタスクリストはシンプルで分かりやすく、優先して処理していくべきタスクを確認しながら効率的に仕事を進められる。

また、従業員によるアプリへのアクセスを就業時間に限定するオフシフトアクセス・コントロールをTeamsアプリに追加する。アプリへのアクセスを制限することで、個人のデバイスを使って時間外に従業員が働くのを防ぎ、雇用主の労働規制遵守を支援する。第1四半期中にロールアウトする予定だ。

ファーストラインワーカーの現場では、シフト帯が異なる従業員の間でデバイスを共有するようなことがめずらしくない。そうしたケースでも安全かつ便利にMicrosoft 365を利用できるように、Azure Active Directory (Azure AD)アカウントにSMSコードを用いてサインインできるオプションと、共有デバイスからのサインアウト機能を用意する。

SMSサインインは、登録された従業員がサインイン時に電話番号を入力し、その電話番号に送られてくるSMSコードを用いてサインインする。複雑なパスワードを覚えることなく、シームレスなサインインが可能。オーソライズされている全てのアプリにアクセスできるようになるシングルサインオン (SSO)だ。共有デバイスからのサインアウトは、シフト終了時に「End Shift」を押すだけで、Microsoft 365アカウントと全てのカスタムアプリケーションおよびブラウザセッションからログアウトできる。

現場において素早く安全なサインインを実現