人生は決断の連続。今日のランチに始まり、仕事上の順番まで、決断が苦手という人、無駄な時間を使っているかもしれない。Small Business Trendsの記事「10 Steps to a Better Decision Making Process」では、決断に当たってとるべきステップを伝えている。優柔不断で決断に時間がかかるという人は必読だ。決断しているつもりはなくても、我々は無意識のうちに色々な判断を下している。米Roberts Wesleyan Collegeの記事によると、人は1日に約3万5000もの意思決定をしているそうだ。

10 Steps to a Better Decision Making Process

就職先、居住地、さらには結婚や離婚のような大きな判断だけではない。何を着るか? 何を履くか? どのルートで行くか? 対向する歩行者をどう避けるか? 何を食べるか? どこで買うか? 何を買うか? 何をしゃべるか? 何を聞くか? 何を書くか?と。日常には細かな判断が隠れている。もちろん職種や職域により差はあるだろうが、3万とは途方に暮れてしまう。ちなみに子供の場合は、約3000くらいだそうだ。仕事の場での判断はより重要性が増すだろう。

そんな意思決定(Decision)での失敗を減らすにはどうすればよいのか?アントレプレナーやSmallBusinessのトレンドを追うメディア「Small Business Trends」において、キャリア移行のアドバイス書籍「Career Transition-make the shift」などの執筆やポッドキャストでのSmall Business Radioの発信と積極的な活動を行うDeborah Shaneさんが「意思決定にまつわる失敗を減らすための10のステップ」(10 Steps to a Better Decision Making Process)を寄稿している。

1.目標を再確認(Know Your Goals)

意思決定の先には何らかの目標(または目的)があるはずだ。目標と選ぶべき選択肢が明白なら迷うことはないだろう。だが単純に結びつかない場合は、自分の目標を再確認する。例えば移動なら時間優先か、コスト優先か、どちらが自分の目標に近いのかーー。すぐに思いつかない場合は、その決断が与える影響を考えると良いかもしれない。例えばランチにデザートを付けるとどんな影響があるのか、付けないとどんな影響があるのかーーコスト、時間、満足感、ダイエットなど様々な影響が考えられる。

2.急がば回れ(Don’t Rush, Take Your Time)

直感で決めた方がいいこともあるが、大きな決断は時間をかけて考えよう。納得のいく決断でなければ後悔が残る。スピードを求められる時代だが、我々の思考の速度は昔から大きく変わっているわけではないのだ。ただし、時間をかけると言って、単なる"後のばし"で終わらないように。考えるべきポイントを洗い出して十分に吟味して決断するようにしたい。記事によると、重要な意思決定を迫られている時は、邪魔の入らない早朝にもっとも複雑なタスクを済ませることを助言している。

3.全ての選択肢を検討してみる(Consider All The Options)

適度な情報収集は必要だが、人の意見を聞きすぎたり、分析ばかりで疲れてしまうのはよくない。完璧な意思決定は難しいことを理解して、その後調整できる柔軟さを持っておきたい。

4.意思決定をビジュアル化する(Visualize Your Decision)

重要な決断がどのような結果になるのか、予測は難しい。状況は刻一刻と変化しているし、同じ結果でも受け止め方が人により異なる。

5.事実と感情(Facts + Emotions = Balanced Decision Making)

事実だけでは固められないものもある。感情も重要だ。チームの場合、他のメンバーが望まない選択肢を選んだ場合、感情面で悪い影響が出るかもしれない。選択肢を検討する時には、事実だけではなく、感情も考慮しよう。

6.倫理を疎かにしない(Follow Your Moral Compass)

意思決定の際に、事実以外に検討するのは感情だけではない。倫理や道徳観に照らし合わせることも必要だ。自分の持つ倫理や道徳の物差しに反することはやらない方がいいだろう。自分の名誉と自分自身のためにも、自分の価値観に背くことは優先させないように。

7.周囲を大切に(Seek Out Feedback and Build Support Systems)

ビジネス上のネットワークを構築したり、同僚や取引先など周囲からの信頼を得ることは重要だ。間違った方向に進みそうな時に忠告してくれたり、フィードバックをくれたり、あるいは大変な時に支援を受けられる環境があれば、意思決定を下す際も、決断の結果が思うようにいかない時も、周囲の力を借りることができるからだ。だがそのような環境は一夜にして得られるものではない。日頃からネットワーク作りを心がけたい。

8.考えすぎない(Don’t Overthink Decision Making)

2と反するかもしれないが、ある程度まで考え抜いたら、それ以上考えても無駄な時がある。時間がかかりすぎると逆に誤った判断になるかもしれない。だらだらと考えるのではなく、自分の中で時間軸を決めておきたい。

9.振り返り(Take Your Own Advice)

自分のこれまでの実績、経験を振り返るのもいいだろう。プロ意識を持ち、そこに一貫性があれば、悪い選択肢を選ぶことはないだろう。情報収集の際も、自分に必要な情報、正しい情報がすぐにわかるはずだ。

10.直感を信じる(Trust Your Guts and Professionalism)

自分の直感を信じよう。そこでは、1の目標の再確認から、9の振り返りまでを経た後の直感なら、おそらく後悔のない意思決定につながるはずだ。

多くの人々が職場において、様々な決定を行っているはずだ。軽い判断から重要な判断、正解のある易しい判断から正解が無い難しい判断まで。可能な限り判断の失敗を避けると同時に、昨今のAIや自動化の流れが、軽微な判断を減らしてくれれば、より充実した働き方も期待できるであろうとの期待が頭をよぎらざるを得ない。