レバノンに逃亡中の日産自動車前会長のカルロス・ゴーン被告(65)の記者会見は、ゴーンが勝手に選んだ15カ国50社のメディア、約150人の記者を前に行われたが、海外メディアにも評判は悪かった。

最前列に妻キャロル容疑者(偽証容疑で逮捕状)が陣取る会見場に現れたゴーンは、「私はこの日を楽しみに待っていました」と、まるで新車発表会のように身振り手振りを交えてしゃべり始めた。日本の司法制度の批判、容疑は日産と日本政府のでっち上げ、死にかけた会社に17年間で10億円ものキャッシュを残したなどの自慢に2時間半を費やした。

批判的なメディアは呼ばず自己弁護ばかり

この会見について、フランスのメディアは「(無実なら)裁判で証拠を示すべき」「日本のメディアが会場に入ることを許可すべきだった」と指摘、スイスのメディアも「ゴーン被告がどのように出国したのか、詳しい経緯の説明がなくがっかりした」などと報じている。

日産自動車を20年間にわたって取材しているフリージャーナリストの井上久男氏は、「恥の上塗りになってしまいましたね。触れられたくないことは棚に上げ、無実だという合理的で説得力のある話もありませんでした」

国際弁護士の樋口一磨氏「もう少し具体的な話があるのかと思いましたが、新しい話は何もない。それどころか感情的な自分の気持ちばかりを熱弁し、批判的なメディアは呼ばず、自己中心的な会見でした」

司会の加藤浩次「ゴーン被告はこのまま悠々自適にレバノンで生きていくということでしょうか。クエスチョンマークを感じてしまいます」