U-23日本代表の予想スタメン。食野のスピード溢れる突破力がカギを握りそうだ。写真:サッカーダイジェスト

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U-23アジア選手権グループリーグ第1戦
日本 − サウジアラビア
2020年1月9日/20時15分(現地時間)/タンマサートスタジアム

 いきなり難敵との対戦となった。タイで開催されているU-23アジア選手権のことだ。

 9日22時15分(日本時間)にキックオフされる日本の初戦の相手であるサウジアラビアは、優勝候補の一角と言っていい。

 サウジアラビアといって思い出すのは、昨年1月のアジアカップだ。ラウンド16で対戦し、冨安健洋のゴールで1−0と勝利を飾ったが、サウジアラビアに終始主導権を握られ、まさに薄氷を踏む勝利だった。森保監督が振り返る。

「かなりボールを持たれたのを覚えています。我々が(ボール支配率)28%で、サウジアラビアが72%だったと思いますけど、非常に厳しい試合だった」

 もっとも、それ以上に参考になるのが、2018年8月のアジア大会だ。この大会のベスト8で対戦したU-21サウジアラビア代表が、まさに今回対戦するチームのプロトタイプなのだ。

「すごく速いし、対人も強いし、後ろから繋げる。すごくやれる選手が揃っているイメージがある」

 アジア大会に参加したDF岡崎慎が語ったように、この時のサウジアラビアも相当強かった。長身FWムサ・カマラにボールを集めながら、次から次へと選手が湧き出るように分厚い攻撃を仕掛けてきた。今回エースのカマラは参加していないが、小柄な技巧派、10番のアイマン・アルフライフなど、アジア大会のメンバーが数多く揃っている。

 もっとも、アジア大会で勝利したのは日本だった。粘り強く守ってサウジアラビアの攻撃を凌ぎ、カウンターから岩崎悠人が2ゴールを決めたのだ。

 そこで期待したいのは、欧州組として唯一参加している食野亮太郎だ。スコットランドのDF陣をきりきり舞いさせたスピード溢れる仕掛けは、サウジアラビア戦でも有効だ。所属するハーツの要望でグループステージを終えたあとに離脱するだけに、初戦からフルスロットルで大暴れしてもらわないと困る。

 おそらく今回も押し込まれる展開になるだろう。その時、したたかにカウンターを見舞えるか。難敵から勝点3を奪って結束を強めるとともに、勢いに乗りたい。

取材・文●飯尾篤史(スポーツライター)