Kali Linuxを使っているなら、今後のリリースには注意が必要だ。これまでデフォルトで使われてきたrootユーザーが、今後は排除される計画になっている。Kali Linuxプロジェクトは2019年末、「Kali Default Non-Root User|Kali Linux」において、これまでデフォルトで使用してきたrootユーザーを廃止すると伝えた。今後はユーザ名kali、パスワードkaliがデフォルトで提供されることになり、これをrootユーザーの代わりに使うことになる。

Kali Default Non-Root User|Kali Linux

Kali Linuxは、セキュリティツールなどの利用や学習を目的として開発が行われているLinuxディストリビューション。WSL (Windows Subsystem for Linux)を使ったバージョンも開発されており、Windows 10でもMicrosoft Store経由で簡単に導入できる。

Kali Linuxはそもそも常用を目的としたLinuxディストリビューションではなく、セキュリティツールを使いたい時にCDから起動するような仕組みを採用していた。当時は動作にroot権限を必要とするものが多く、用途も限定されていたことから、rootをデフォルトユーザーとして使うというデザインに問題はなかったとしている。

しかし昨今、推奨されていないにもかかわらず、Kali LinuxをUbuntuやDebianのように常時使うユーザーが出てきていること、root権限を必要としないツールが増えたこと、逆にroot権限では動作しないツールが増えているといった状況を受け、デフォルトのモデルを変更することにしたと説明している。